プレミアリーグ トッテナム

トッテナムとコンテ新監督を結びつける3つの数字「あの日」から5000日…

トッテナム、アントニオ・コンテ新監督 写真提供:Gettyimages

トッテナム・ホットスパーが、監督人事において大きく勝負に出た。プレミアリーグ第10節(10月31日)マンチェスター・ユナイテッドとの試合の敗北後、トッテナムはヌーノ・エスピーリト・サント監督を解任し、新たにアントニオ・コンテ監督を招聘した。

コンテ監督にとっては、2度目のプレミアリーグ挑戦となる。前回はチェルシーの指揮官として2016/17シーズンに堂々の優勝を遂げた。さらにはセリエAでも数々のタイトルの立役者になり「優勝請負人」としても名高い。ユベントスの指揮官(2011-2014)としてセリエA連覇をスタートさせ、インテルの指揮官(2019-2021)としてそのユベントスの連覇を9で止めた。

情熱的な知将のトッテナム就任。今回は一体どのような冒険になるのか注目が集まる。ここではコンテ監督とトッテナムにまつわる3つの数字についてご紹介したい。


トッテナム、SDファビオ・パラティチ氏 写真提供:Gettyimages

2回目

ヌーノ監督に代わる形で指揮官を引き受けたコンテ監督。実はトッテナムは、今夏にもコンテ監督へのオファーを打診していたが結果的に破断となったいた。「2回目」のオファーでようやく実を結んだ格好だ。すでにこの夏トッテナムのスポーツディレクターに就任したファビオ・パラティチ氏は、かつてユベントスの同職を務めていたこともありコンテ監督を深く知る人物の1人である。上手く口説ききったことだろう。

1度目のオファーを断った理由についてコンテ監督は「インテルの監督を退任したことで感情的になっており、すぐに監督になるのは適切ではなかった」と口にしている。時間の経過とともに監督業への意欲も湧き立ったことだろう。


アントニオ・コンテ監督 写真提供:Gettyimages

18ヶ月

シーズン途中でのトッテナム就任となったコンテ監督。とはいえ時間が限られており、今回の契約は2023年夏までの期間(契約延長のオプション付き)となる。この「18ヶ月」という期間で答えを出さなければならない。

まずはトッテナムのお世辞にも見ていて楽しいとは思えない「退屈なフットボール」と「中位」から脱出しなければならないと考える。また勢いが伴いカップ戦で何らかの結果を残すことができれば、今シーズンは素晴らしい着地といえるだろう。シーズンはまだまだ長い道のりだ。


2008カーリングカップ優勝を祝うトッテナム選手 写真提供:Gettyimages

5,000日

コンテ監督がトッテナムに就任した11月2日は、偶然にもトッテナムが最後にタイトルを獲得した日からちょうど「5,000日」だという。最後のタイトル獲得は2008年のカーリングカップ(現カラバオ・カップ)まで遡る。タイトルに囲まれてきた時間が多かったコンテ監督にとって、トッテナムというクラブはやりがいのある環境なのかもしれない。

2014/15シーズンのキャピタル・ワン・カップ、2016/17シーズンのプレミアリーグ、2018/19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ、2020/21シーズンのカラバオ・カップ。これらはトッテナムが2位で終えた大会だ。いずれもあと少しのところで優勝を逃し苦い経験を重ねてきた。そうした悔しい想いが今コンテ監督に託されている。”スパーズ”(トッテナム愛称)はどのように生まれ変わるのか、ここからの進化が非常に楽しみである。

名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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