イングランド、プレミアリーグ2021/22シーズンは、8月14日(土)に開幕を迎える。前シーズン王者マンチェスター・シティとトッテナム・ホットスパーのビッグ対決、南野拓実の所属するリバプールと昇格組ノリッジ・シティの対戦などが開幕節から注目されるところだ。
ところでフットボーラーなら誰しも憧れるヨーロッパでのプレー。中でもハイレベルな戦いを繰り広げるプレミアリーグでのプレーは、選手にとって自身の実力を試す絶好の機会となる。しかし、鳴り物入りでプレミアリーグに上陸するも、未だに本来の能力を出し切れていない選手もいるのも確か。新シーズンを前に、今年こそ輝きを放つことを期待したい6人の選手たちを紹介しよう。
ティモ・ベルナー(チェルシー)
チェルシー所属のFWティモ・ベルナーが自身の市場価値を大いに上げたのはブンデスリーガ(ドイツ)だった。かつて所属したライプツィヒ(2016-2020)ではチームの顔として得点を量産。その活躍は2020/21シーズンに入団することになったチェルシーでももちろん見られると誰もが思ったが、その期待を裏切る結果に終わってしまった。あまりにも決定機を逃すことが続いたため消極的なプレーを選択するベルナーに不満を抱く識者も少なからず存在した。
しかし、プレミアリーグに上陸した初年度は中々調子を上げることができずに終わる選手は意外と少なくない。2年目から大いに爆発することは往々にしてあることだ。ここは我慢の期間としてじっくり爆発するタイミングを待つべきだろう。
ステーフェン・ベルフワイン(トッテナム)
2019/20シーズンにPSVアイントホーフェン(オランダ)からトッテナム・ホットスパーに加入したステーフェン・ベルフワイン。シーズン途中で監督に就任したジョゼ・モウリーニョ政権下で獲得されたフォワードだ。しかし、かつてオランダで大活躍した頃のベルフワインをは未だに目撃することができていない。同選手に投資して良かったと思えた瞬間は、プレミアリーグデビューとなったマンチェスター・シティ戦(2020年2月2日)の先制点となった技アリのゴール時だけだろう。
とはいえベルフワインもまだ23歳、全く焦る時期でもない。新シーズンから新たにクラブを率いるヌーノ・エスピリト・サント監督の下、本来のパフォーマンスに戻すことを期待したい。
ドニー・ファン・デ・ベーク(マンチェスター・ユナイテッド)
2018/19シーズン、ファン・デ・ベークはアヤックス・アムステルダム(オランダ)の一員として、チャンピオンズリーグ(CL)で大いなる躍進を果たした。レアル・マドリード、ユベントスを撃破した試合では、同選手が司令塔として君臨。中盤で無尽蔵に動き回れるひたむきさと決定機を作るボール捌きはマンチェスター・ユナイテッドでも通用すると誰もが期待していたが、アヤックス時代の活躍ぶりには至っていない。
ただでさえユナイテッドの中盤にはとんでもないスタープレイヤーがぞろぞろ揃っているため、低調なパフォーマンスが続くようなら今後が心配になってくる。新シーズンこそファン・デ・ベークにしかできない仕事を果たし、本当の意味で「赤い悪魔の一員」になって欲しい。
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