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日本代表劇的勝利の裏で…ハリルもカタールW杯アフリカ最終予選進出!

バヒド・ハリルホジッチ監督 写真提供:GettyImages

 日本代表はワールドカップ予選敗退を危惧する声が高まる中、12日開催のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選・オーストラリア戦で2-1と勝利している。その日本代表をロシアW杯直前まで率いていたバヒド・ハリルホジッチ氏は現在モロッコ代表を指揮しているが、モロッコ代表もW杯最終予選進出を決めた。

 ハリルホジッチ監督率いるモロッコ代表は、カタールW杯アフリカ2次予選のグループリーグでスーダン、ギニアビサウ、ギニアと同居。先月3日開催のグループステージ第1節・スーダン戦で2-0で勝利していたが、先月6日開催予定だった第2節・ギニア戦はギニアの首都コナクリでのクーデター発生を受けて急きょ中止になっていた。また、今月の代表ウィークでは当初、ギニアビサウ戦の2試合が組まれていたが、12日にアウェイでのギニア戦の代替試合が設定されている。

 今月7日から6日間で3試合をこなすというハードスケジュールの直面したモロッコ代表だったが、その初戦である第3節・ギニアビサウ戦を5-0で勝利すると、アウェイゲーム扱いながらモロッコ国内で迎えた第4節・ギニアビサウ戦でも地力の違いを見せつけて3-0と快勝。そして12日には第2節・ギニア戦の代替試合がモロッコのラバトにあるスタッド・ムーレイ・アブドゥラで実施。1-0で迎えた31分に同点ゴールを許したものの、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のスタンダール・リエージュに在籍するMFセリム・アマラー(24)の2ゴールもあり、4-1と勝利した。

 この結果、モロッコ代表はカタールW杯アフリカ2次予選のグループリーグ4試合を終えた時点で、勝ち点12を獲得。2位のギニアビサウに8ポイント差をつけ、2試合を残して最終予選進出を決めている。

 なお、4か国によるグループステージ方式のアフリカ2次予選は当初、昨年3月から今年10月にかけて開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今月から約2カ月間で各国6試合を消化することになっている。また、アフリカ2次予選は40か国が10のグループリーグにわかれて争う方式であり、各グループ首位のチームのみが最終予選に進出するほか、最終予選では10か国を5組に分けてホームアンドアウェイ方式により争うことになっており、勝利した5か国にW杯本大会出場権が与えられる。