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田嶋幸三会長の森保一監督続投方針に英紙皮肉「サウジ戦と同じく、オマーン戦でも…」

田嶋幸三 写真提供: Gettyimages

 日本代表は12日、FIFAワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選・オーストラリア戦に臨む。その中、英紙『ガーディアン』は11日、森保一監督解任論が日本国内で高まっていることに触れた上で、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長による人事を批判した。

 日本代表はカタールW杯アジア最終予選でオマーン、中国、ベトナムのほかに、W杯本大会に複数回出場した実績を持つサウジアラビアやオーストラリアと同居している。その中、先月にカタールW杯アジア最終予選の初戦でオマーン相手に0-1と敗れると、中国戦でも1-0と勝利したものの得点力不足を露呈。さらに今月8日に行われたサウジアラビア戦でも決定力を欠くと、71分にレガネスのMF柴崎岳(29)のミスから先制ゴールを献上し、0-1で敗れている。

 これにより、日本代表は3試合を終えて1勝2敗と勝ち点3の獲得にとどまっており、3戦全勝のオーストラリアやサウジアラビアからすでに6ポイント差をつけられている。また、日本国内では森保一監督の解任を求める声が噴出。くわえて、JFA会長に再任された田嶋幸三氏に対する批判も高まっている。

 その中、『ガーディアン』は日本代表の監督人事について言及。「日本代表には欧州トップレベルでのプレー経験を持つ選手が多い中、選手と同じように国際舞台での経験が豊富な指揮官が必要であるという意見がある」と伝えると同時に「森保一監督解任を求める声がSNSで流行っている」と日本国内のサッカーファンの反応も紹介している。

 くわえて、サウジアラビア戦後の「まだ最終予選は7試合残っているので、前向きに考える必要がある」という田嶋幸三会長のコメントを取り上げた上で、「サウジアラビア戦と同じく、オマーン戦後も『最終予選は9試合残っている』というコメントを残していた」と主張。カタールW杯予選敗退の可能性が高まる中でも、森保一監督の続投にこだわっていると伝えている。

 森保一監督の去就判断も含めて、JFAの体質に対しては以前から批判の声が多い。オーストラリア代表との重要な一戦を前にして、海外メディアもJFAの抱える問題点を指摘している。