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シュツットガルト、元磐田DF伊藤洋輝の買取OP行使も!主力選手が契約延長拒否

伊藤洋輝 写真提供: Gettyimages

 VfBシュツットガルトは今年6月、明治安田生命J2リーグのジュビロ磐田からDF伊藤洋輝(22)を1年レンタルにより獲得している。同選手が新天地で出場機会を得る中、ドイツメディア『Sport1』は11日、シュツットガルトが今季終了後にも買い取りオプションを行使する可能性があると伝えた。

 伊藤洋輝は昨季J2リーグで37試合に出場すると、今季もリーグ戦で18試合に出場するなど、リベロ(3バックの中央)のレギュラーに定着していた。そして今夏にVfBシュツットガルトへ加入すると、当初はU-21チームに合流していたが、プレシーズントレーニングでペッレグリーノ・マタラッツォ監督から高い評価を受けると、今季開幕をトップチームで迎えている。

 そして、8月7日に行われたDFBポカール(ドイツ国内カップ戦)1回戦のBFCディナモ戦でフル出場すると、8月28日開催のブンデスリーガ第3節・SCフライブルク戦では再びセンターバックのポジションで途中出場し、リーグ戦でデビュー。先月19日の第5節・バイヤー・レバークーゼン戦では、ブンデスリーガの舞台で初めて先発出場し、60分までプレーしていた。

 シュトゥットガルトとジュビロ磐田の取引については、1年間のレンタル料が10万ユーロ(約1300万円)であるほか、50万ユーロ(約6500万円)による買い取りオプションが盛り込まれていると伝えられていた。その中、『Sport1』は主力であるDFマルク=オリバー・ケンプフ(26)の去就次第では、買い取りオプション行使の可能性があると主張している。

 ケンプフは昨季、ブンデスリーガ34試合中32試合に先発メンバーに名を連ねると、今季ここまでリーグ戦6試合で先発出場しており、すでに3ゴールをマークしている。一方、クラブ首脳陣はケンプフとの契約が来年6月で満了を迎えるため契約延長交渉を行っているが、選手サイドは今夏に新契約のオファーを拒否。

 ケンプフには過去にヘルタ・ベルリンやアイントラハト・フランクフルトなど複数クラブが関心を寄せていたこともあり、来夏までの移籍を視野に入れているとのこと。シュツットガルトとしては、退団の可能性があるケンプフの後釜として、伊藤洋輝を買い取りオプション行使によりジュビロ磐田から完全獲得することを検討しているようだ。