ラ・リーガ バルセロナ

楽天とは今季で契約終了へ…バルサ、新スポンサーに年間72億円以上要求へ

楽天グループの三木谷浩史会長兼社長 写真提供: Gettyimages

 日本国内でインターネット関連事業を展開する『楽天グループ株式会社』は、バルセロナのメインスポンサーを務めてきたが、今季限りで契約を終了することが報道されている。その中、バルセロナは楽天にかわるスポンサーの選定を行っているが、金額面の条件が強気だと話題になっているようだ。11日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』など複数メディアが伝えている。

 バルセロナは2017/18シーズンから楽天とのスポンサー契約を結んでおり、昨季まで年間5500万ユーロ(約72億円)という巨額のスポンサー料を受け取っていた。また、昨年11月には1年間の契約延長オプションを行使。これにより、両者の契約期間は2022年6月までに延長されていた。

 ところが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、昨年3月からしばらく公式戦が中断されると、再開直後も無観客での開催を強いられるなど、バルセロナは経営面での打撃を受ける。これにくわえて、2020/21シーズンに関しては3000万ユーロ(約39億円)までスポンサー料が減額。くわえて、楽天グループの三木谷浩史会長兼社長がバルセロナからの待遇に満足していないことが報じられると、両者の契約が今季限りで終了することが確実になったと先月になってバルセロナの地元メディアが伝えていた。

 その中、『ムンド・デポルティーボ』の報道によると、バルセロナはすでにスポンサー探しを始めているとのこと。くわえて、クラブ首脳陣はスポンサー料は5500万ユーロ以上に設定しており、楽天よりも高額の契約を結ぶ考えを持っているようだ。

 なお、バルセロナは今年8月にアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(34)が退団しているほか、今季はロナルド・クーマン監督のもとで成績不振に陥っている。これまで数多くのタイトルを獲得してきたとはいえ、クラブの置かれた状況を踏まえて高額のスポンサー料支払いを受け入れる企業が現れるかどうかは不透明だ。