Jリーグ 横浜F・マリノス

審判に「お前遊びちゃうぞ!」横浜FM杉本健勇の清水戦での発言が物議

杉本健勇 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの横浜F・マリノスは今月5日、Jエリートリーグ・Aグループの第6節・清水エスパルス戦に臨んだ。この試合ではFW宮市亮(28)がわずか30秒間でイエローカードを2枚貰ったことが大きな話題を呼んでいるが、宮市亮が退場した直後のFW杉本健勇(28)の主審に対する言葉がSNS上で物議を醸しているようだ。

 インターナショナルマッチウィーク期間中にIAIスタジアム日本平で行われた一戦では、ブラジル人DFチアゴ・マルチンス(26)をはじめ主力メンバーがこぞって先発出場。前線では、今夏の移籍期間中に加入した宮市亮と杉本健勇が名を連ねた。

 前半終了間際、宮市亮は右サイドからのクロスにファーサイドから飛び込み左足であわせたものの、ボールはサイドネットを揺らす。すると、直後にゴールキックの遅延行為により、同選手には1枚目のイエローカードが提示される。そして、自陣左サイドでフリーでパスを受けた相手選手に対して、宮市亮は背後から猛烈なプレスを仕掛けると、主審は笛を吹き、2枚目のイエローカードを提示した。

 宮市亮は1枚目のイエローカードに気づいていなかったこともあり、苦笑いを浮かべながら主審に対して抗議する姿勢を見せる。すると、MF水沼宏太(31)もすかさず「気づいてないんだって。言ってあげなきゃ。イエローですって言ってあげなきゃ」と宮市亮のフォローに入る。

 その後、MF扇原貴宏(29)をはじめ横浜F・マリノスの複数選手が主審のもとに集まり、1枚目のイエローカードの場面におけるコミュニケーションの取り方で問題があったと主張する一方で、清水エスパルスのDF鈴木義宜(28)がマリノスの選手たちをなだめていた。そこに杉本健勇がやって来ると、審判に対して「お前、遊びちゃうぞ! 何が見てなかったんや」と不満をぶちまけている。そんな杉本健勇に対しては、ひとりの人間である審判に対する言葉の使い方を問題視するコメントがSNS上で散見されている。

 無観客試合が行われてから選手や審判の声が集音マイクに拾われることが多くなっていることから、多くの選手が審判に対する言葉の使い方で気を付けている傾向にある。一方で、今回の宮市亮の退場劇を巡っては、今でも1枚目のイエローカードが提示された場面で双方がどのようなことを認識していたのかが主な議論の対象となっている。