Jリーグ サガン鳥栖

「よく勘違いされますが…」村中悠介STVV会長が鳥栖FW林大地の獲得発表日に…

サガン鳥栖のホーム・駅前不動産スタジアム 写真提供: Gettyimages

 ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデンVV(STVV)は、明治安田生命J1リーグのサガン鳥栖から東京五輪のU24日本代表FW林大地を完全移籍で獲得している。その中、主にインターネット関連の事業を手掛ける合同会社『DMM.com』の最高執行責任者(COO)であり、かつSTVVの会長職を務める村中悠介氏が、改めてクラブの指針を発信した。

 『DMM.com』は2017年11月にSTVVの経営権を取得すると、村中悠介会長や立石敬之最高経営責任者(CEO)らの主導により、東京五輪のU24日本代表MF遠藤航やDF冨安健洋など数多くの日本人選手を獲得。現在はベガルタ仙台でプレーしていた日本代表GKシュミット・ダニエルや東京五輪のU24日本代表DF橋岡大樹らが在籍している。また、STVVは今月8日に林大地の獲得でサガン鳥栖とクラブ間合意に達したことを発表している。

 その中、STVVの村中悠介会長は8日に自身のSNSを更新。林大地の獲得を決めたタイミングで「どこに行くかは重要じゃないし本人次第。もちろんサポートはしますが、未来に何を勝ち取るのは本人次第。よく勘違いされますが日本人選手に甘いのではなくフェアにチャンスを与えるのがこのクラブの使命」とコメントを残している。

 冨安健洋や遠藤航、日本代表MF鎌田大地をはじめブンデスリーガやセリエAなど欧州主要リーグで主力に定着する日本人選手を多く輩出しているSTVVは、北海道コンサドーレ札幌やアビスパ福岡など複数のJリーグクラブと業務提携を締結するなど、日本国内の有望株が海外でステップアップを図るためのサポートや環境づくりに注力している。林大地の今後の活躍に期待が高まる中、今後のSTVVのクラブ経営にも注目が集まる。