ラ・リーガ バルセロナ

バルサFWグリーズマンのトレード要員にポルトガル代表FWが急浮上!

アントワーヌ・グリーズマン 写真提供: Gettyimages

 バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンは、アトレティコ・マドリード復帰が噂されている。また、グリーズマンとのトレードによりスペイン代表MFサウール・ニゲスがバルセロナへ加入する可能性がある中、新たな交換要員が浮上しているようだ。15日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が報じている。

 グリーズマンは2019年夏にプレシーズンマッチで日本を訪れた際、フランス代表FWウスマン・デンベレとともにホテルで日本人への差別発言を行っており、今月はじめにSNS上で動画が拡散。バルセロナのスポンサーを務める楽天グループの三木谷浩史会長兼社長が2選手やクラブに対して抗議する姿勢を打ち出すなど、事態は悪化の一途をたどっている。また、一部のスペインメディアの報道では、この人種差別問題を受けてグリーズマンもブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョやボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチ、フランス代表DFサミュエル・ユムティティらとともに放出候補に含めたようだ。

 同選手の去就を巡っては、マンチェスター・シティ移籍の噂が立ち消えとなった一方で、今夏移籍を望むサウール・ニゲスとの入れ替わる形でアトレティコ・マドリードへ復帰するという噂が駆け巡っている。両クラブは現在水面下で交渉を進めているものとみられるが、ここにきてポルトガル代表FWジョアン・フェリックスがトレード要員となる可能性が出ているとのことだ。同選手は、2020/21シーズンにリーグ戦で14試合の先発出場。特に足首を負傷した今年4月以降はほぼ全試合で先発メンバーから外れるなど、コンディションに悩まされていた。

 ただ、バルセロナがアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと5年契約を結ぶにあたり、多額の資金を要することが確実となっている。くわえて、アトレティコはプリメイラリーガ(ポルトガル1部)のベンフィカからジョアン・フェリックスを獲得した際、移籍金1億2600万ユーロ(約153億円)を支払うことで合意している。

 さらに、ジョアン・フェリックスはポルトガル代表の一員として臨んでいたEURO2020を終えた後、ポルト市内で手術を受けており、2021/22シーズンの開幕戦に間に合わないことが確実となっている。これらの背景を踏まえると、ジョアン・フェリックスとグリーズマンによるトレードの実現性は低いかもしれない。