Jリーグ 大宮アルディージャ

J3降格圏の大宮、岩瀬健を解任。元なでしこ監督佐々木則夫が暫定指揮

佐々木則夫 写真提供: Gettyimages

 明治安田生命J2リーグの大宮アルディージャは25日、成績不振に伴い岩瀬健監督の解任を公式発表した。

 大宮アルディージャは2019シーズンから高木琢也氏がクラブを率いていたが、昨季は勝ち点53の15位に終わったことからクラブ首脳陣は監督交代を決断。柏レイソルの下部組織やトップチームでコーチを務め、昨季は大分トリニータでヘッドコーチの役割を担っていた岩瀬健氏を招へいして今シーズンに臨んだ。しかし、3月末に行われた第5節・V・ファーレン長崎戦を最後に白星から遠ざかっており、今月23日の第15節・ギラヴァンツ北九州戦では1-3と敗戦。10戦連続未勝利となり、J3リーグ降格圏内の20位に沈んでいる現状を踏まえ、クラブ首脳陣は岩瀬健監督の解任に踏み切っている。

 岩瀬健監督は大宮アルディージャを去ることについて「大宮アルディージャのファン、サポーターの皆さまをはじめ、パートナー企業や行政の皆さま、いつも熱くサポートしていただきありがとうございます。今季はJ1昇格を目標にしながら勝ち続けていくチーム作りを行いましたが、皆さまの期待に沿うような結果を出せなかったことに強く責任を感じております」

 「試合の勝利を目指して、選手、スタッフ、クラブスタッフが一丸となって真摯に取り組んでいたことは、かけがえない時間となりました。クラブに関わる皆さまに心から感謝しております。大好きなこのクラブを志半ばで離れるのはとても残念ですが、大宮アルディージャがさらに発展することを心から願っております。本当にありがとうございました」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。

 なお、大宮アルディージャは当面の間、なでしこジャパンを率いた過去を持ち、WEリーグ(日本女子プロサッカーリーグ)に所属する大宮アルディージャVENTUSの総監督を務める佐々木則夫氏が暫定的に指揮を執ることもあわせて発表している。