Jリーグ 大宮アルディージャ

岩瀬健監督解任の大宮、トップチーム体制変更を発表「第21節時点で一桁順位を目指す」

NACK5スタジアム大宮の大宮アルディージャサポーター 写真提供:GwttyImages

 明治安田生命J2リーグの大宮アルディージャは25日、岩瀬健監督と西脇徹也フットボール本部長の解任を公式発表しているが、これにあわせて「トップチーム体制変更について」と題した公式声明を出している。

 大宮アルディージャは岩瀬健氏を招へいして今シーズンに臨んだが、3月末に行われた第5節・V・ファーレン長崎戦を最後に白星から遠ざかっており、今月23日の第15節・ギラヴァンツ北九州戦では1-3と敗戦。10戦連続未勝利となり、J3リーグ降格圏内の20位に沈んでいる現状を踏まえ、クラブ首脳陣は監督交代を決断している。

 J3リーグ降格圏に低迷している現状に直面する中、大宮アルディージャの佐野秀彦代表取締役社長は「第10節終了後、チームの状況とクラブの目指す先についてファン・サポーターの皆さまにお伝えをさせていただき、フットボール本部長の西脇、監督の岩瀬を中心に、ピッチ内の課題をひとつずつクリアして、目の前の一戦の勝利を目指してまいりました。しかしながら、その後の5試合で3分2敗、第15節終了時点で2勝5分8敗(勝点11)の20位という現状から、現体制では「J1昇格」の目標に向かっていくことが困難と判断し、フットボール本部長と監督を解任する決断をいたしました」

 「我々大宮アルディージャは、可能性のある限り「J1昇格」を決して諦めず戦ってまいりますが、まずは降格圏を1日でも早く抜け出し、さらにその後、一戦一戦を常に全力で勝ち切っていくことでひとつずつ順位を上げていく必要があり、具体的な目標としては、シーズンの折り返しを迎える第21節時点で「一桁順位」を目指してまいります。新監督を迎えるまでの期間、佐々木則夫トータルアドバイザーがトップチーム監督として暫定的に指揮を取り、目の前の一戦を勝ちきるチームを目指してまいります」

 「またフットボール本部長・強化部長は私が兼任し、新たに秋元利幸を強化部長代理として加え、体制を強化いたします。新たな強化部体制で、新たな監督を迎える準備を早急に進めながら、チーム内のコミュニケーションを活性化させ、選手、スタッフがそれぞれの特長・強みを存分に発揮し、チームとしての結果に結びつけられるよう、チーム作りを推進してまいります。さらには、よりクラブの価値、魅力を向上させるチームづくりを行い、中長期的なシナリオを組み立てていきたいと考えております」

 「この先、全ての試合で最後の最後まで勝利を目指し戦い抜き、応援してくださる皆さまに感動を届けられるよう、クラブ一丸となって戦ってまいりますので、引き続き大宮アルディージャへの熱い応援のほど、よろしくお願い申し上げます」と声明を発表。自身のフットボール本部長・強化部長兼任をはじめ、組織全体に大きな変化を加えたことを説明している。