Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズ加入確実のサントスMFピトゥカ、合流時期がJ1開幕に間に合わない可能性も

鹿島アントラーズのサポーター 写真提供:Gettyimages

 明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズへ加入することがほぼ確実となっているサントスのMFジエゴ・ピトゥカは、新チームへの合流時期について16日にブラジルメディア『UOL』が報じている。

 ピトゥカの去就を巡っては、鹿島アントラーズが昨年11月に640万レアル(約1億2500万円)により保有権の50%を買い取るという条件でオファーを提示したものの、サントス側はこれを拒否。その後、鹿島は820万レアル(約1億6600万円)まで増額したが、サントスのオーランド・ロロ社長がコパ・リベルタドーレス優勝という目標がある中での戦力ダウンを嫌ったことにより、一度破談に終わっていた。

 しかし、今月13日に行われたコパ・リベルタドーレス準決勝2ndレグのボカ・ジュニアーズ戦を3-0と勝利し決勝進出を決める前から鹿島アントラーズはサントスとのクラブ間交渉を再開。そしてサントスのアンドレス・ルエダ社長は同選手が今季終了後に退団することを明言していた。

 サントスはコパ・リベルタドーレス決勝のパルメイラス戦を今月30日に控えており、ルエダ社長はピトゥカを少なくとも1月末までチームに留めると主張している。コパ・リベルタドーレスのタイトルを獲得すると、2月1日から11日までカタールで開催されるFIFAクラブワールドカップに出場するが、その場合にはピトゥカもカタール遠征に帯同するという見方が広まっているようだ。

 サントスがFIFAクラブワールドカップで決勝まで勝ち進んだ場合、同選手の来日は2月中旬となると予想される。また、日本政府が現在外国人の入国制限措置を講じているが、2週間の隔離期間が必要となれば鹿島アントラーズへの合流時期は2月下旬となり、J1リーグ開幕に間に合わないかもしれない。

 コパ・リベルタドーレスのファイナリストで主力を担っていたピトゥカの加入報道にサポーターは歓喜に沸いているが、一方でJリーグ開幕までにクラブの環境にフィットしたり、カルロス・ザーゴ監督の考えや戦術を理解するのは厳しそうだ。