セリエA インテル

インテルで構想外のエリクセン、バレンシア移籍の可能性が急浮上。ただし年俸面で…

クリスティアン・エリクセン 写真提供: Gettyimages

 インテルのデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンの移籍先候補として新たにバレンシアがあがっているようだ。3日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が報じている。

 エリクセンはトッテナム・ホットスパーから昨冬にインテルへ加入も、昨季後半戦では公式戦で11試合の先発出場にとどまり、今季もここまで先発メンバーに名を連ねたのはわずか5試合となっている。また周囲では、エリクセンの出場機会が少ない理由にアントニオ・コンテ監督が同選手の本職であるトップ下を配さないフォーメーションを一貫して採用していることがあるという見方が広まっている。くわえてインテルのジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)は2020年12月23日に行われた第14節・エラス・ベローナ戦における試合前のメディアインタビューに応じた際にエリクセンが放出候補であることを認めたことから、今冬退団が確実視されている。

 同選手の新天地としては以前からアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドがあげられていたが、本人はプレミアリーグ復帰に消極的である模様。また、先日パリ・サンジェルマン(PSG)がトーマス・トゥヘル監督を解任し、前トッテナム指揮官のマウリシオ・ポチェッティーノを招へいしたことから、PSG行きの可能性がささやかれている。

 一方、バレンシアは現在ラ・リーガで2部降格圏内の18位と苦戦を強いられており、ハビ・グルシア監督は今冬のマーケットで中盤を中心に戦力の底上げをクラブ首脳陣に対して求めているものとみられる。バレンシアは今季終了後までの半年間のレンタルによりエリクセンの獲得を狙っているものの、同選手の年俸が高額であるため、インテルが一部負担することで合意に達しない限りは獲得が困難になるようだ。