Jリーグ

5分で分かる!今回の大阪ダービーが注目される理由

写真提供: Gettyimages

11月3日、ヤンマースタジアム長居にてセレッソ大阪vsガンバ大阪の大阪ダービーが開催される。ともに好調同士の対戦ということもあり、リーグ終盤戦を睨んだ重要な一戦になることは間違いない。しかし、それ以上に今回のダービーは大きな意味合いを含んでいると考える。その理由を紐解きたい。


重要な試合になる理由

もちろん両チームともに大阪を拠点としており、同じ都市同士の覇権を争う重要な90分であることはこれまでもこれからも変わることはないだろう。しかし今回のダービーマッチが一際注目されている理由の1つとして、今後の明暗を分けるかもしれない「上位対決」という要素も含まれていることを決して忘れてはならない。11月1日現在、セレッソ大阪は4位、ガンバ大阪は2位。勝ち点3ポイント差で迎える今回のダービーに勝利することは、ACL出場を手繰り寄せる大きな意味合いを持つはずだ。


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両チームの直近の戦いぶり

10月の両チームの戦績を振り返りたい。今回のホームチームであるセレッソ大阪の10月の戦いぶりは「2勝3敗」と実は負け越している。首位独走状態の川崎フロンターレや好調名古屋グランパスに競り負けた。8月下旬から9月中旬まで続いた6連勝以降は5度の敗戦を喫するなど調子を落としているため、今回のダービー勝利でリーグ終盤戦に向けて大きな弾みをつけたいところ。

一方のガンバ大阪は、「6勝1分」と好調をキープしている。鹿島アントラーズやFC東京、柏レイソルなど難しい相手に競り勝ち、9月13日の湘南ベルマーレ戦以降負けがない。精神的支柱だった遠藤保仁のジュビロ磐田移籍があり、チームは調子を落とすのではないかという見方もあったが、そうした影響は今のところ見られず、むしろいいムードを作り出しているようにも感じられる。


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気になるデータをご紹介

今シーズンの両チームの気になるデータをご紹介したい。総得点は両チームともに「37得点」、失点数はセレッソ大阪が「28失点」、ガンバ大阪が「27失点」とほぼ同一の記録である。

セレッソ大阪に関して言及すれば、昨シーズンの「39得点・25失点」から鑑みるに、すでに昨シーズン以上の失点を喫している点が気になる。しかしホームゲームにおいてはその心配はなさそうだ。今シーズンのホームゲームではたった「9失点」しか未だにしておらず、この失点数はリーグNo.1の最小失点数である。ヤンマースタジアム長居はまさに「最もゴールするのが難しい場所」と形容していいだろう。

対するガンバ大阪にも明るい材料がある。今シーズン、アウェイゲームにおいてたった「1敗」しか未だにしておらずとにかくアウェイには滅法強い。お互いに然るべき順位にいることを裏付けるデータが存在している点も、今回のダービーマッチを見る上で着目したいところだ。


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過去の直接対決の結果は?

2010年以降のセレッソ大阪ホームの対戦成績を振り返りたい。2010年以降の公式戦(Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ・天皇杯)で両チームは9度対戦し「2勝5分2敗」と両者譲らない成績となっている。またほとんどの試合で両チームにゴールが生まれ、見ごたえのある試合となっている。またBET365のオッズによると、セレッソ大阪勝利は「2.25」、ガンバ大阪勝利は「2.87」と若干ホームチームが優勢か。注目の上位対決となる大阪ダービー。今回はどんな結末を迎えるだろうか。

名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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