Jリーグ ガンバ大阪

ガンバ大阪が抱えるちょっとした嬉しい悩み。攻撃戦力過多?

写真提供: Gettyimages

宮本恒靖監督が率いて2年目となったガンバ大阪。今シーズン当初は降格圏を彷徨ったが、大胆なシステム変更を決断し終わってみればリーグ戦7位、ルヴァンカップもベスト4と来シーズンへ弾みをつけた。特に最後の3連勝は攻撃のかみ合わせも良く、かつてような超攻撃的布陣を彷彿させた。宇佐美貴史・アデミウソン、このコンビは来シーズンどこまで通用するだろうか。

しかし、そんな攻撃陣においてちょっとした嬉しい悩みをガンバが抱えている。

攻撃的選手が多すぎる

それは「攻撃戦力過多保有」である。今シーズンから露呈されてはいたが、少し攻撃的選手が多すぎるのではないかと私は考える。

ガンバ大阪の攻撃の陣形は基本的に2トップである。前述の通り、宇佐美貴史とアデミウソンが宮本監督のファーストチョイスではあるが、前線でボールをキープできるパトリックやハードワークと献身性の高い渡邉千真も捨てがたい。また、対戦相手によって右サイドハーフ起用の多い小野瀬康介も2トップ起用された試合もあった。

レンタル先で大活躍のFWも

更に宮本監督を悩ませるかもしれないファクターが存在している。それはローンバック選手である。今シーズンもガンバは前途有望な多くの若手選手を各チームにレンタル移籍させ経験を積ませたが、その移籍先で素晴らしいパフォーマンスを見せたFWが出現した。しかも2人…

呉屋大翔一美和成。彼らの去就をどのようにするのか、ガンバ大阪にはこの冬慎重な決断が迫られている。今シーズン呉屋は22ゴール、一美は17ゴール。2人合わせたゴール数は今シーズンの浦和レッズの総ゴール数よりも多い。ともに決定力には圧倒的な自信を誇り、来シーズンのガンバ大阪の躍進を考えると必要な存在として見なしていいだろう。現在、呉屋に対して柏レイソルがオファーを、一美には京都サンガFCからの契約延長と複数のJ1チームからもオファーが届いていると言われている。

ともにJ2で多くのゴールを記録し、外国人選手を除いたJ2得点ランキングではワンツーフィニッシュで今シーズンを終えた上記2人を含め、ガンバ大阪の来シーズンの人的戦略の解を出すのはかなり難しくなりそうだ。

名前:秕タクオ

国籍:日本
趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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