プレミアリーグ アーセナル

アーセナル監督、ウナイ・エメリの不可解な言動集。即刻クビにすべき?

写真提供: Gettyimages

【Case.3】ウルブス戦での謎采配

最も理解しがたい行動と言動は第11節のウルブス戦だ。21分にピエール・エメリク・オーバメヤンのゴールで先制に成功したが、76分スローインの対応に遅れてしまい、ラウール・ヒメネスにゴールを許し痛恨のドローに終わった。

試合をふりだしに戻された展開の中、エメリは一同仰天の采配に出る。なんとキーラン・ティアニーに代えて、セアド・コラシナツというDF同士の交代を行ったのだった。ディフェンスラインを5枚で形成するウルブスに対し、なぜニコラ・ペペを投入してゴールをこじ開けに行かなかったのか疑問の目が向けられている。

またエメリはこの試合後、「悪い結果だが戦術的には私が思うように機能した」と語った。この発言はメディア・ファンを興ざめさせる引き金とにもなった。終盤同点に追いつかれてもFWの枚数を増やしもせず悠長にサイドバック同士の交代を行い全く効果なし。挙句の果てに32分に放った枠内シュートを最後にアーセナルの攻撃は息を吹き返すことはなかった。

一体エメリはどこに戦術的機能性を見出したのだろうか。90分通じて主導権を握り「勝つべくして勝った」と誰から見ても分かるチームになるまでまだまだ時間がかかりそうだ。


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ベンゲルが置き土産として残していった多様性の意味を履き違え、その多様性に蝕まれている。異国間のミスコミュニケーション、個人の感覚に頼ったのプレーの連続。見えてこないコンセプト。今はオーバメヤンの踏ん張りで何とか現在の順位を保てているが今後どうなるか分からない。トーマス・トゥヘルとの軋轢やドルトムントの去り際を鑑みるに彼は決して忠誠心は強い方ではない。このまま時が過ぎれば「あの時のアーセナルは強かった」と後世に語り継がなければならないかもしれない。

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名前:秕タクオ

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趣味:サッカー、UNO、100均巡り

サッカー観戦が日課のしがないサラリーマンです。かれこれ人生の半分以上はサッカー観戦に明け暮れ、週末にはキルケニー片手にプレミアリーグやJリーグにかじりついています。

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