プレミアリーグ チェルシー

GK最高額男ケパが、チェルシーのキーマンである3つの理由

昨夏にGK史上最高額となる7100万ポンド(約102億円)の移籍金でチェルシーに加入したケパ・アリサバラガ。今シーズンは11回のクリーンシートを達成し、チェルシーに恩を返している。ゴールキーパーがプレミアリーグに適応するのには時間がかかる。激しいフィジカル面でも、メンタル面でもクリスマスの間に行われる、消耗が激しい中での試合でもだ。その中でもケパはしっかりと結果を残していると言えるだろう。しかし、2月24日に行われたカラバオ・カップ決勝のマンチェスター・シティ戦でマウリツィオ・サッリ監督と衝突。お互いに理解は示したものの、メディアが大げさに取り上げたことで余計なトラブルを生んでしまった。ただ、彼は現在のチェルシーにとって重要な選手だ。今回は、そのケパがチェルシーのキーマンである3つの理由をご紹介する。


年齢

現在24歳のケパは、息の長いゴールキーパーというポジションの選手の中では超若手と言えるだろう。彼には改善すべき点も多く、ゴールキーパーとして、完成しているとは言えないかもしれない。ただ、他の完成された高齢なゴールキーパーに比べれば、将来の楽しみは段違いだ。彼がフィットネスを高い状態に保ち続け長い期間チェルシーでプレーすれば、ペトル・チェフのようにチェルシーを代表するゴールキーパーになることができる。ケタ違いの移籍金が発生した理由の1つには、彼の年齢も影響している。


パフォーマンス

マウリツィオ・サッリが率いるチームでゴールキーパーを務めるのは容易なことではない。それが初のプレミアリーグ挑戦と被るのであれば、なおさらだ。ナポリでは豊富な経験と高い足元の技術を持ったホセ・マヌエル・レイナが任されていたことからもわかる。ただ、ケパはサッリからの高い要求に応えていると言えるだろう。今シーズンのケパは140のロングボールを含む、784本のパスを成功させ、1試合平均30回ほどのパスを記録している。そして、その彼のパス成功率は92.1%。称賛に値する数字と言えるだろう。


サッリのマネジメント

ケパとの口論を非常にうまく解決したのがサッリだ。試合中は勘違いにより激昂したが、以降は至って冷静に対処。メディアに向けて真実を話し、ケパからの謝罪も快く受け止めた。その後の対応も素晴らしく、トッテナム・ホットスパー戦でベテランのウィリー・カバジェロを起用し、ケパにも心を落ち着かせる時間を与えた。ケパがまだ人間として未熟な部分があるということを理解して、ともに成長する道を選んだ。これはケパにとって非常に大きい。サッリがともに成長する道を選んだレイナは、30代後半に入ろうという年齢にも関わらず、GKとして一回り大きく成長した。ケパの将来も楽しみだ。


名前:菊池大将
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