セリエA ラツィオ

負傷者続出のミラン。ラツィオ戦で踏ん張るべき選手たち

相次ぐ負傷者の続出で中盤と最終ラインに大きな不安を抱えたまま、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うラツィオとの大一番を日本時間26日に控えるミラン。今回は、主力選手の離脱によりスタメンが予想される選手の中から、ラツィオを相手に特に踏ん張らなければいけない選手たちをご紹介する。


ダビデ・カラブリア

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によれば3-4-3の右ウィングバックとして起用が予想されているカラブリア。ラツィオと対戦するチームにとって右サイドの重要性は非常に高い。ラツィオはキャプテンのセナド・ルリッチを中心とし、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチなど豊富なタレントを使って左サイドからの攻撃を武器としている。そこで重要となるのがサイドでの主導権争いだ。ラツィオにペースを与えないためにも、ルリッチを敵陣深くに押し込むことができればラツィオの怖さは半減する。慣れないウィングバックとして、カラブリアがどこまでのパフォーマンスを見せることができるかがカギとなるだろう。右CBに本職ではないイニャツィオ・アバーテが起用されることを考えても、ラツィオに自由を与えすぎないことが重要だ。


クリスティアン・サパタ

この試合で本職のCBはサパタだけとなるだろう。実践から遠ざかっているステファン・シミッチの起用は考えにくい。サパタの両脇を固めるのはリカルド・ロドリゲス、アバーテの両選手と見られている。ロドリゲスはボルフスブルクなどでCBの経験があるが、アバーテに関してはほぼ0に等しい。強力なカウンターを武器とするラツィオに対して、サパタがどこまでエースのチーロ・インモービレに食いついていけるかが重要になるだろう。最善の選択を常に取ることが求められる。コロンビア代表戦の時のような輝きが必要だ。


バカヨコ&ケシエ

ともに3-4-3を採用するとみられているミランとラツィオ。正面からぶつかり合った場合、すべてのポジションががっぷり四つの形でマッチアップすることになる。そこで重要になるのがティエムエ・バカヨコとフランク・ケシエがどこまで中盤で主導権を握ることができるかということだ。アジリティを除くフィジカル面ではマルコ・パローロとミラン・バデリに対して善戦できるだろう。問題は、ミリンコビッチ=サビッチなどが組み立てに参加した場合だ。高い技術を有しながらフィジカルにも優れる彼をどのように封じ込めていくかがカギになるだろう。


ジャンルイジ・ドンナルンマ

本職のCBがサパタのみということもあり、ラツィオ戦でドンナルンマの仕事はいつも以上に増えるはずだ。コーチングを積極的に行い、不慣れなアバーテなどのサポートを行うべきだろう。また、非シュート数も多くなることが予想されるため、彼のセービングが試合の結果を左右する展開も十分にあり得るだろう。上位8チームの中で最も得点数の低いラツィオだが、彼らにはインモービレやルイス・アルベルト、ミリンコビッチ=サビッチといったゴールを奪える選手がそろっていることを忘れてはいけない。


パトリック・クトローネ

ゴンサロ・イグアインが前節ユベントス戦の退場により2試合の出場停止処分を受けているため、ラツィオ戦に臨む本職のCFはクトローネだけとなる。最終ラインに不安を抱えていることを考えると、複数得点が必要になる展開が予想できるだろう。イグアインのようにすべてをこなすことは求めない。ゴール前で結果を残すことだけを考えてプレーするべきだろう。彼には特別な才能があるのだから。


名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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