セリエA ナポリ

ナポリ剛腕会長、サッリ監督解任とジョルジーニョ放出の舞台裏語る

 ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は昨季までチームを率いていたマウリツィオ・サッリ氏を痛烈批判しているようだ。22日、イタリアメディア『スカイスポーツ・イタリア』がこれを報じている。

 サッリ氏は2015/16シーズンから昨季に渡りナポリを率いており、昨季にはシーズン終盤までイタリア王者・ユベントスと熾烈(しれつ)なスクデット争いを繰り広げるなど、チームの完成度を高めていた。

 しかし昨季終了後にデ・ラウレンティス会長は元バイエルン指揮官カルロ・アンチェロッティ氏の招聘(しょうへい)を行い、サッリ氏の解任を決断。その後サッリ氏はアントニオ・コンテの後任としてチェルシー指揮官の座に就いている。

 デ・ラウレンティス会長は「(シーズン終了後に)我々はミスを犯したというサッリの発言が気に入らなかった。私は何も失敗していない」と監督交代を行った背景としてサッリ氏との関係悪化を挙げている。またイタリア代表MFジョルジーニョの放出については「サッリはジョルジーニョの獲得を望んでいた。私はアンチェロッティと相談したが、彼はディアワラの出場機会を増やすことやハムシクをレジスタのポジションで使うと言ったため、ジョルジーニョを放出した」と語っている。

 今夏のナポリの監督交代劇には多くのフットボールファンが驚いたことだろうが、サッリ氏が非常に癖の強いデ・ラウレンティス会長との折り合いをつけられなかったことが理由だとすると解任決断を納得するかもしれない。