プレミアリーグ ウェストハム・ユナイテッド

元英代表GKハート、米ツアー帯同もシティからの完全移籍を熱望

 マンチェスター・シティの元イングランド代表GKジョー・ハートは今夏に完全移籍でシティを離れることを望んでいるようだ。22日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がこれを報じている。

 ハートは長年に渡りシティの正守護神としてチームを支えてきたものの、2016/17シーズンにジョゼップ・グアルディオラ監督が就任し、当時バルセロナに所属していたチリ代表GKクラウディオ・ブラーボを獲得したことにより構想から外れ、2016/17シーズンはトリノ、そして昨季はウェストハムへレンタルで加入している。

 また同選手は過去に2度のワールドカップ出場、そして2度のEURO出場とイングランド代表で輝かしい実績を持っていたにも関わらず、ここ2年間のパフォーマンスが満足するものではないとして、ワールドカップ・ロシア大会では本大会登録メンバー23枠から漏れている。

 さらにハートは自身のキャリアを好転させるためにもウェストハムでのレンタル期間を終えた直後にこれまで自身の代理を行っていたアメリカの『ステラ・グループ』からブラジル代表、イングランド代表やリバプール、サウサンプトン、エバートンの顧客でもある『ピッチグループ』への切り替えを決断している。

 現在はシティで今シーズンに向けてトレーニングを行っており、アメリカへのプレシーズンツアーにも帯同することが決まっているハートだが、チーム内の序列はブラジル代表GKエデルソン・モラレス、チリ代表GKクラウディオ・ブラーボに続く3番手であることに変わりはないようだ。同選手は「僕はどこに完全移籍するのか決断する必要がある。僕はクラブで重要な選手でなければならない。完全移籍をした場合のみ、そのような選手になることができると考えている」と自身の今後について語っており、シティにとどまる考えがないことを改めて示したようだ。
 
 なおハートはシティとの契約が来夏で満了を迎えるため、移籍金が発生する今夏に放出される可能性が高いという見方が広まっている。ここ2年間は満足するシーズンを送れなかった同選手は、どのクラブに居場所を求めるのだろうか。