ワールドカップ 代表チーム

DR.TRIBE【試合診断書】W杯グループステージ フランス対ペルー

大会:ロシアワールドカップ
カード:フランス対ペルー
スコア:1-0
フランス担当:菊池大将(@yukkenokonoko
ペルー担当:ペペ土屋( @PPDOLPHINS
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審


フランスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):キリアン・ムバッペ

フランス代表のW杯での最年少ゴール記録を塗り替えた。彼の驚異的なスピードとドリブルはフランスにチャンスを与え、ペルーのディフェンスを困難なものにした。


フランスTHW(ザ・ハード・ワーカー):ウーゴ・ロリス

ジルーやカンテなどハードワーカーに推したい選手は多くいたが、今回は決定的なセービングを披露したロリスを選出。若い選手の多いチームをキャプテンとしてまとめ上げた。


フランスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ブレーズ・マテュイディ

恐らく守備力を期待されての左サイドでの起用だったが、PSGやユベントスでのようなプレーを見せることはできなかった。クロスへの対応も悪く、体の向きも最悪だった。


ペルーMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ペドロ・アキーノ

中盤で運動量豊富に働き続けた。タックルを仕掛けてインターセプトを狙い、攻撃面でもミドルサードでパスを供給し存在感を放った。


ペルーTHW(ザ・ハード・ワーカー):ルイス・アドビンクラ

右サイドで果敢に攻撃参加し、数多くのチャンスを創り出した。対峙したマテュイディを完全に抑え込み、自ら惜しいシュートも放った。


ペルーMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):パオロ・ゲレーロ

前半に迎えた決定的なチャンスで珍しく決めきれなかった。ペナルティエリア内で絶大な存在感を放ち、フランスのディフェンダーをくぎ付けにしたが、試合を決定づける仕事はできなかった。


フランス監督:ディディエ・デシャン

盤石の勝利。まさにそんな言葉がぴったりの試合だ。グリーズマンとジルーの相性は相変わらず最高で、よっぽどのレベルにあるディフェンス陣でなければ対応は難しいものになるだろう。ムバッペのハーフスペースでの使い方も悪くなく、ポグバの起用法もモウリーニョより優れている。格下のペルー相手にもしっかりと引いて守り切ることができる精神力と、そこからのカウンターの破壊力を止められるチームはいないかもしれない。


ペルー監督:リカルド・ガレカ

フランス相手に一歩も引くことなく挑んだ。彼らの強みであるサイドからの崩しでフランスディフェンスを苦しめた。特にカリージョとアドビンクラが躍動した右サイドからの攻撃は、リュカ・エルナンデスとマテュイディを押し込み、彼らを苦労させた。少しアンラッキーな形での失点を喫した後、明らかに自陣にひいてロングカウンターを狙っていたフランスに対し、ファルファンを投入してゲレーロのマークを分散。クエバを左に出してフローレスをCMで使うかなり攻撃的な布陣でゴールを目指したが、最後までゴールを奪うことができなかった。グループリーグ敗退は決まったものの、最後の3戦目では大挙して押し寄せたペルーのサポーターに、W杯での勝利をプレゼントしてほしい。


主審:ムハンマド・アブドゥーラ・ハッサン

不安定なジャッジが目立っていた。コーナーキックで選手に注意を与える場面では、一度に多くの選手を相手にしすぎて適切な対応ではなかった。彼自身のレフェリングスタイルでもあるのかもしれないが、この試合に限っては落ち着かない印象を覚えた。