代表チーム スペイン代表

ポルトガル戦控えるスペイン、主将S・ラモスが監督交代に直接触れず

 レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスはポルトガル戦の前日記者会見において、ワールドカップ・ロシア大会開幕直前の監督交代により、困難に直面しているチームを鼓舞しているようだ。15日、イギリス紙『テレグラフ』がこれを伝えている。

 スペインサッカー連盟(RFEF)は5月にフレン・ロペテギ監督と2020年のEURO後までの契約延長を公式発表していたものの、ジネディーヌ・ジダン監督の後釜確保が至上命題となっていたマドリードが極秘で同監督と交渉を行い、日本時間13日に来季からクラブ指揮官に就任することを発表。

 この発表に対してRFEFのルイス・ルビアレス会長はロペテギ監督んい対する怒りをあらわにし、ロシアW杯開幕直前という異例のタイミングでの同監督の解任とともに、RFEFのスポーツディレクターを務めていたフェルナンド・イエロ氏が本大会でスペイン代表の指揮を執ることを公式発表している。

 ロシアW杯前日という前例を見ないタイミングでの監督交代にチーム内では動揺が走っている可能性が高いと伝えられている中、キャプテンを務めているセルヒオ・ラモスは「我々はできる限り前を向かなければならない。楽しい時間など存在しなかった。我々はこの出来事を言い訳にすることなど許されない」と語っており、直前の監督交代に関係なくチームが団結して前を向く必要性を説いているようだ。

 なおスペインは日本時間16日未明にグループステージ最大のライバルであるポルトガルとの一戦を控えている。この試合の結果が今後の行方を左右するだけにセルヒオ・ラモスはチーム内の引き締めを図っているようだ。