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PSG、3部相手にやや苦戦もフランス杯優勝で国内3冠達成

 パリ・サンジェルマン(PSG)は日本時間9日未明に行われたクープ・ドゥ・フランス(フランス杯)決勝・レ・ゼルビエ戦で2-0と勝利を収め、優勝を果たした。

 依然としてブラジル代表FWネイマールを怪我で欠くPSGはアルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリア、ウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ、そしてフランス代表FWキリアン・ムバッペを前線に沿え、3部クラブとの一戦に臨む。立ち上がりからポゼッションを高め、優位に試合を進めるPSGは26分、アルゼンチン代表MFジオバニ・ロ・チェルソがペナルティエリア手前右斜め45度の位置でパスを受けると、ドリブルで相手DFのプレッシャーを交わしながら中央へ運び左脚を振り抜くと、これがゴール左隅に決まり幸先よく先制に成功する。

 PSGは1-0で後半へ折り返すと49分、ペナルティエリア内左サイドの深い位置からのクロスにMFアドリアン・ラビオが倒れこみながらも折り返し、最後はムバッペが押し込み追加点を挙げたかに思えたが、ビデオ判定の結果ラビオのプレーでハンドが認め結局ゴール取り消しとなる。それでも引き続きレ・ゼルビエを自陣に押し込むPSGは72分、ペナルティエリア手前からの縦パスにボックス中央に構えていたカバーニが素早く反応。そのまま前を向き、GKを交わそうとしたところで倒されPKを獲得する。これをカバーニが自ら落ち着いて沈め、PSGは待望の追加点を奪う。

 その後もレ・ゼルビエに反撃の余地を与えなかったPSGはそのまま2-0で試合を終え、通算11度目となるフランス杯制覇を成し遂げるとともに、リーグ戦とクープ・ドゥ・ラ・リーグ(フランス・リーグカップ)を合わせた3冠を達成している。

 なお2月下旬以降、戦列を離れていたネイマールも優勝セレモニー時にユニフォーム姿でピッチに現れ、ムバッペらとともに優勝トロフィーを掲げるなど、喜びをともにしていたようだ。