ラ・リーガ バルセロナ

レアル主将のS・ラモス、メッシが主審に圧力をかけたと主張

 レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスはハーフタイムで選手たちがドレッシングルームに引き上げる際に、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがピッチからドレッシングルームへの通路にて主審に対して圧力をかけていたと主張しているようだ。7日、スペイン紙『マルカ』や米メディア『ESPN』など、スペイン国内外のメディアが一斉に報じている。

 バルセロナの本拠地・カンプ・ノウで日本時間7日未明に迎えた“エル・クラシコ”では、前半から球際の攻防を巡るファウルの応酬となり、セルヒオ・ラモスとバルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスが口論となる一幕が見られるなど、一触即発のムードに。

 すると前半終了間際の48分、バルセロナのMFセルジ・ロベルトがドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンにバックパスを出す際に、プレッシャーをかけていたマドリードのブラジル代表DFマルセロを殴ったとして一発退場に。またこの判定に対し、バルセロナの複数選手はすぐにアレハンドロ・ホセ・エルナンデス・エルナンデス主審のもとに詰め寄り猛抗議を行っていた。

 セルヒオ・ラモスは試合後のミックスゾーンにおけるインタビューにて「ピッチからのトンネル内でメッシが少し主審に圧力をかけていた。僕はそのシーンが映像に移っていたかどうかは分からない。後半における主審の判定の下し方がメッシによる圧力が無い場合と比べて異なっていたのかどうか、僕には分からない」と語っており、メッシがエルナンデス主審に何らかの行動をとったことがこの一戦の行方に影響を与えた可能性があるという見解を示している。

 歴史的背景から、欧州全体を見渡してもこの両クラブほど険悪な関係にあるライバル関係はほとんど見当たらない。また“エル・クラシコ”では常に試合後に選手やスタッフなどが対戦相手の批判を展開することが日常茶飯事となっており、この一戦でもしばらくは批判の応酬が繰り広げられそうだ。