ラ・リーガ バルセロナ

Dr.TRIBE【試合診断書】リーガ第36節 バルセロナ対レアル・マドリード

大会:リーガ
カード:バルセロナ対レアル・マドリード
スコア:2-2
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審

バルセロナMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):リオネル・メッシ

信じられないの一言。10人になってから、本領を発揮し何度もマドリードゴールに迫った。彼を止める術などもはやないのではないだろうか。前半には珍しく熱くなるシーンも。

バルセロナTHW(ザ・ハード・ワーカー):イバン・ラキティッチ

攻守両面で絶大な存在感を示した。組み立ての局面でのパスだけでなく、カウンターの芽を摘むリスクマネージメントからいい予測のインターセプトと、バルサの中盤で最も重要な選手だった。

バルセロナMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):フィリペ・コウチーニョ

全く攻撃で違いを生み出すことができず、もともと得意ではない守備面でも足を引っ張り、セルジ・ロベルトへの負担を増加させた。

マドリードMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ガレス・ベイル

攻守にわたって大きくチームに貢献。彼が右サイドにいることで、ジョルディ・アルバの脅威は減少した。また、同点弾も彼の左足から生まれている。弾速、コース、共にノーチャンスだ。

マドリードTHW(ザ・ハード・ワーカー):カリム・ベンゼマ

オフェンス時にあらゆる場面でチームに貢献。アシスト、組み立て、オフ・ザ・ボール、クオリティの高さを見せた。戻ってのディフェンスも良かった。

マドリードMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):セルヒオ・ラモス

ボールに食いつきすぎて、自身の背後を良い様に使われてしまった。ラファエル・ヴァランがいなければ、マドリードのディフェンスは崩壊していただろう。また、イエローカードを貰ってからのプレーにも疑問が残る。退場覚悟でプレーしていたのだろうか?

バルセロナ監督:エルネスト・バルベルデ

前半、1得点した後は全くいいところなくマドリードに主導権を握られる。特にコウチーニョの守備力の低さを突かれてマルセロと、サイドに流れてきたC・ロナウドに自由を与えすぎてしまった。さらに中央での数的不利を克服できず、カゼミーロやクロースに対してプレッシャーをかけられず、前向きでプレーさせすぎた。セルジ・ロベルトの退場を受けて後半にコウチーニョを下げてセメドを投入したことで、皮肉にも守備のバランスが改善され、それに伴いカウンターの威力が増した。パウリーニョを投入するタイミングはもう少し早くてもよかったかもしれない。

マドリード監督:ジネディーヌ・ジダン

守備時にベイルを最終ライン近くまで降ろし、横幅を確保した。ただ、ボールの取りどころの設定と、徹底さには甘さが残った。攻撃面ではコウチーニョの守備力の低さを突いて、華麗なカウンターから得点。中央でも数的有利を作り出し、サイドチェンジを繰り返しながら、主導権を握った。しかし、後半の頭にクリスティアーノ・ロナウドを上げてから歯車が狂った。セメドの投入でバルセロナの右サイドが改善。右にナチョを置いていたことで、両サイドの攻撃に手詰まり停滞。ルーカス・バスケスを投入するまで改善されることはなかった。バスケスの投入を急ぐべきだっただろう。

主審:アレハンドロ・ヘルナンデス・ヘルナンデス

判定基準に一貫性が全くなかった。セルジ・ロベルトの退場は正しい判定だったが、C・ロナウドのオフサイドはオンサイドだった。バルサの2点目につながった、バランがスアレスに倒された場面はファウルだった。ベイルがアルバのふくらはぎにタックルしたのはイエローカードが提示されるべきだった。マルセロが倒されたシーンにはPKが与えられるべき。少なくとも、これだけの重大なミスジャッジがあった。

名前:菊池大将
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幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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