セリエA ラツィオ

白熱のローマダービー、10人のラツィオがローマの猛攻しのぎドロー決着

 セリエA第32節ラツィオ対ローマが日本時間16日に行われた。

 ラツィオはUEFAヨーロッパリーグ準々決勝で4-1の敗戦を喫してから中2日。一方、ローマは水曜日にUEFAチャンピオンズリーグで準々決勝でバルセロナに勝利。リーグ戦では両チーム勝ち点60で並んだ状態で、ダービーマッチを迎えた。

 前半立ち上がり、ローマがボールを支配するも、ブロックを組むラツィオを前に深い位置へ運べない。対照的にラツィオはフィリペ・アンデルソンやチーロ・インモービレを中心にカウンターからチャンスを作る展開が続く。前半最大のビックチャンスは35分、ローマに訪れた。ペナルティエリア左外でラジャ・ナインゴランがボールを受けると、右サイドを駆け上がったブルーノ・ペレスへスルーパス。GKとの1対1を迎えるが、シュートはファーポストに当たり枠を外れた。

 前半は0-0のまま終了。両チーム合わせてイエローカード4枚、ファール数18回を記録するダービーマッチらしい前半となった。
 
 後半に入ると、ラツィオが攻勢を強める。後半64分、ラツィオはセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチの浮き玉パスからインモービレがDF間を抜け出してシュート。しかし、これはゴール右に外れた。後半74分には途中出場のルイス・アルベルトがペナルティエリア手前からミドルシュートを放つも、ゴール左に外れる。得点を奪えきれないラツィオは後半78分、シュテファン・ラドゥがスルーパスから裏へ抜け出そうとした途中出場のジェンギズ・ウンデルを倒し、2枚目のイエローカードで退場となった。

 10人になったラツィオ相手に試合終盤、ローマが猛攻を仕掛ける。ジェコが立て続けに3本のシュートを放つも、GKの好セーブとクロスバーに阻まれ無得点。

 このまま0-0の引き分けで試合を終えた。両チーム合わせて27回のファール数を記録する白熱のゲームとなった。