2007/08シーズンのセルタ。スペイン代表三銃士が鍛えられた時

著者：ユアン・マクティアー（翻訳者：土屋一平）

　ワールドカップイヤーで最も楽しい時期。世界中のファンが「誰がチケットを得るのか」「誰が飛行機に乗るのか」そして「誰が休暇を過ごすのか」について議論を繰り広げる。

　スペインでは、ストライカーについての議論が盛んになされている。しかしフレン・ロペテギ監督にはプランがあるようだ。夏までの間に大きな変更がなければ、ロシアに向かう荒れのチームのストライカーは、ジエゴ・コスタ、イアゴ・アスパス、そしてロドリゴ・モレノになるだろう。

　彼らは非常に異なるフォワードだが、彼らにはひとつの共通点がある。2007/08シーズンにセルタ・デ・ビーゴに在籍していたのだ。それではちょうど10年前に戻って、ガリシアのクラブが2度目のW杯優勝を目指すスペイン代表を、どのように手助けしたのか見てみよう。

　3人のフォワードは、その当時セルタのそれぞれ異なるカテゴリーのチームに在籍しており、そのことはより現在の状況を魅力的にする。3人の中で最年長のアスパスは、当時20歳でまだセルタのBチームにいた。ジエゴ・コスタは18歳でこのクラブに加入し、トップチームの一員に数えられるまでに成長していた。ロドリゴは当時16歳で、まだフベニール（スペインの17～20歳までのカテゴリー）の選手だった。

　彼らは特別なシーズンを、マドロア（セルタの練習場）の異なる場所で過ごした。明らかなのは、2007/08シーズンは彼らのキャリアにとっても、もちろんロシア行きにとっても、最も重要なシーズンのひとつだったということだ。