黄金期をも超えたジダン・レアルの偉業。勝負をわけた“技術”と“精神”2つの差

黄金期を超えたジダン・レアルの偉業

ジネディーヌ・ジダン監督は新たな黄金時代を打ち立てた 写真提供:Getty Images

著者:マッシモ・カッレガーリ

 現在のレアル・マドリードは銀河系軍団を超えた豪華絢爛さを誇り、そしてベンチには銀河系軍団の一人が座っている。ジネディーヌ・ジダン監督は選手時代よりも監督として、より多くチャンピオンズリーグ(CL)優勝を経験することとなった。

 4年で3回のCL優勝。

 ジダンがマドリードの選手だった頃、同クラブは黄金期を迎えていた。1998年、2000年にCL優勝を成し遂げ、ジダンが加入した後2002年に彼のレバークーゼン戦での素晴らしいゴールによって5年間で3度CL優勝を成し遂げた。

 しかし、ジダンは監督として、その黄金期のマドリードよりも一年早く3度目の優勝を決めてしまった。黄金時代のマドリードの選手で3回の優勝に関与した選手はラウル・ゴンサレス、ロベルト・カルロスとフェルナンド・イエロのみだ。イケル・カシージャス、ミチェル・サルガド。マヌエル・サンチス、スティーブ・マクマナマン、フェルナンド・モリエンテスといった選手たちは2回の優勝に貢献した。

 それでも、フロレンティーノ・ペレス会長が生み出したレアル・マドリードの最高傑作は、まさに今この瞬間であるようだ。今回の黄金時代はカルロ・アンチェロッティ監督から始まり、その後ユベントスの元選手でもあり、アンチェロッティ監督のアシスタントでもあったジダン監督のおかげで、チームはさらに成長した。

 ドゥオデシマ(12回目の優勝)の偉業を達成した選手の中には、デシマ(10回目の優勝)も経験した選手が、いまだ9人も残っている。リスボンでの2014/2014CL決勝と今回のカーディフの間で変わったのはGKカシージャスからGKケイロル・ナバスへと変わった守護神、サミ・ケディラとアンヘル・ディ・マリアからカゼミーロとトニ・クロースへと変わった二人の中盤のみだ。

 2014年決勝ではイスコとマルセロはベンチメンバーだったが、途中交代で出場し活躍した。現在のメンバーは2016年にミラノでもアトレティコ・マドリードをPK戦の末下し優勝している。直近3回の優勝の中で、今季のチームが最もクオリティ、戦術、バランスの側面で傑出していたといえるだろう。






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