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柏GK中村がJ最高の選手である理由。日本代表で川島の後継者になりうる存在に

柏の守護神GK中村航輔が今季Jリーグ最高の選手である理由

柏の守護神GK中村航輔が今季Jリーグ最高の選手である理由 写真提供:Getty Images

著者:チアゴ・ボンテンポ

 J1リーグの第14節を終えて、現在もどのチームが最終34節後にトロフィーを掲げるかはわからない。いまだ半数のチームが優勝を狙える位置にいる状況だ。このなかで、少なくともこれまでのところ、柏レイソルの22歳GK中村航輔が今季のベストプレイヤーといえるだろう。

 ベストプレイヤーを挙げるとすれば他にはどのような候補選手がいるだろうか。川崎フロンターレFW小林悠はアシストでリーグを牽引し、浦和レッズFW興梠慎三は得点ランキングでトップに立つ。両選手ともに日本代表でのチャンスも十分に狙えるだろう。ヴィッセル神戸MFニウトンとセレッソ大阪DFマテイ・ヨニッチは、チームの成長に大きく貢献した最高の外国人選手として挙げられる。柏の攻撃陣ではMFクリスティアーノ・ダ・シウバが有力者だ。しかしながら、Jリーグで中村ほどチームにとって決定的な存在を示してきた選手は現れていない。同選手は、攻撃面でリーグ最強の浦和に対しても、改めて自身の価値を証明した。

 4日、日立柏サッカー場で行われた浦和との対戦。柏がすでに1-0でリードしていた後半4分、浦和の興梠がPKを獲得して重要な局面となる。興梠がキーパーの反応を待ちながらゆっくりとボールに向かった。中村はシュートの反応を待ちながら動かなかった。一瞬先に中村が自身の右に踏み込んだが、ダイブはしなかった。それを見て興梠は反対側コーナーにシュートを放つも、瞬間に躊躇しゴール外に数センチ外れてしまう。直接セーブしたわけではないが、中村が今季最高のストライカーとの対決を制した。同選手はさらに3度のファインセーブで今年6度目の無失点とし、チームは8連勝で首位を維持する。1996年の12連勝に次ぐ、クラブ史上2番目の連勝記録だ。

 中村は、2015年にアビスパ福岡のJ1昇格に決定的な役割を果たしたプロデビュー以来、主役として活躍してきた。翌年、移籍期間が満了となり柏に復帰すると、すでに一部リーグでスタートするのに十分な力を備えていた。同クラブは長年のGK菅野孝憲との決別に踏み切ったが、中村は失望させなかった。私は個人的に2016年のシーズンベスト11に中村を選んだ。ここまでに同選手はプロとして出場してきた62試合中(J1とJ2のみ)33試合で無失点を記録し、これは無失点試合の53.2%を占めている。






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