Jリーグ 松本山雅

裁判中の田中隼磨氏につづき…息子も松本山雅離れる。今後の進路も明らかに

田中隼磨氏 写真:Getty Images

 松本山雅OBの田中隼磨氏は2024年、同クラブや元代表取締役社長を相手取り提訴。すでに2023年をもってエグゼクティブアドバイザーを辞任し、クラブを離れているが、息子のMF田中琉磨も松本山雅の下部組織を退団するという。

 田中琉磨は松本山雅U12やU15で頭角を現すと、2024年7月にはJリーグ選抜U15のメンバーに選出されたことで話題を呼んだ。また同年8月11日に行われた第39回日本クラブユースサッカー選手権(U15)大会のグループステージ第2日(対カマタマーレ讃岐)では2ゴールを挙げ、同大会でのクラブ史上初勝利に大きく貢献。松本の未来を担う有望株として期待されていた。

 しかし、高校年代のサッカー情報を専門に扱う『高校サッカーをもっと!!』が3月13日に伝えたところによると、同選手はアルビレックス新潟U18への入団が内定。田中隼磨氏も当該投稿を引用した上で、お辞儀の絵文字とともに「アルビレックス新潟U-18」とポストしていることから、下部組織の所属クラブを松本から新潟へ変えることが決まったとみられる。新天地の新潟でさらなる飛躍を遂げるとなれば、今後数年以内にJリーグデビューを飾る可能性も考えられる。

 なお田中隼磨氏は、2014年から9シーズンにわたり松本でプレー。横浜F・マリノス時代のチームメイトである松田直樹氏の背番号「3」を受け継ぐなど、ファン・サポーターから絶大な支持を得ると、引退後もエグゼクティブアドバイザーとして松本に関わり続けた。

 しかし2023年12月に同職を辞任すると、辞任理由に関するクラブ側の説明が事実と異なると、2024年4月にXを通じて主張。松田氏の命日である8月4日には、松本山雅の元代表取締役社長とクラブを相手取り提訴したが、報道によると、クラブ側は2025年1月10日実施の第1回口頭弁論で請求棄却を求めたという。