浦和レッズ所属の日本代表MF伊藤敦樹は、ベルギー1部KAAヘント移籍が決定的に。すでにFW大橋祐紀がサンフレッチェ広島からイングランド2部ブラックバーンへ完全移籍したほか、川崎フロンターレ所属DF大南拓磨、MF瀬古樹も海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱するなど、Jリーガーの海外移籍が相次いでいるだけに、いわてグルージャ盛岡所属の元日本代表DF西大伍がJリーグのレベル低下を危惧しているようだ。
西の公式YouTubeチャンネルでは、今月12日に筑波大学蹴球部の元分析班メンバーと対談する同選手の様子が公開。海外移籍する選手への言及こそなかったものの、「個人的な感覚」と前置きした上で以下のように私見を述べている。
「ちょっとJリーグのレベルが、特にJ1がそんなに上がっていないというか、むしろちょっと落ちているぐらいに感じている。良い選手とか、良くなりそうな選手がみんな早めに海外に行くというのが、一番(の理由)だと思う」
今年夏の移籍ウインドウでは、伊藤やMF高嶺朋樹(KVコルトレイク)、MF川村拓夢(レッドブル・ザルツブルク)など、20代中盤の選手による欧州挑戦が増加。特にイングランド2,3部所属クラブによる日本人選手獲得が目立っている。また川崎はJ1第26節終了時点で10位につける中、主力選手2名を放出する事態に。今年秋にAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)を控える中、選手層の薄さが指摘されている。
Jクラブ強化部によるチーム編成力の強化が叫ばれる中、鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸、浦和レッズなど、複数のJ1クラブを渡り歩いてきた西も、Jリーグのクオリティー担保を今後の課題として考えているようだ。
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