Jリーグ サンフレッチェ広島

東俊希が激白!欧州移籍の可能性は?「サンフレッチェ広島でも…」「良いオファーが…」

東俊希 写真:アフロスポーツ

 サンフレッチェ広島所属MF東俊希が、海外移籍の可能性に言及。2024年ポーランド1部移籍の可能性が取りざたされた後に残留し、今も広島の主力選手として活躍しているが、米メディア『ESPN』の独占インタビューで「ヨーロッパから良いオファーがあれば行くかもしれない」と踏み込んだ発言をした。25歳でJリーグ屈指のウイングバックが、自らのキャリアの岐路について口を開いた。

 ESPN単独取材という舞台が、この発言に重みを与えている。欧米主要メディアがJリーグのいち選手に独占インタビューを組むこと自体、東の評価が国際的に確実に上昇していることの証だ。東はJ1リーグでクラブ通算200試合以上に出場し、2020年以降は体調面での課題を抱えた2022年を除いて毎シーズン30試合以上をこなしてきた安定感の塊である。3-4-3システムの左ウイングバックとして、守備貢献と左足からの精度の高いクロスを武器に、ミヒャエル・スキッベ前監督から現在のバルトシュ・ガウル監督体制にも欠かせないコマとして機能し続けている。

 移籍か、残留か。その問いに対する東の答えは、冷静だった。

 「ヨーロッパに行くか、日本に残るかは重要ではありません。一番大事なのは、毎日成長し続けることです。サンフレッチェでも、成長し続けられると感じています。その時の状況次第だと思います。ヨーロッパから良いオファーがあれば行くかもしれないし、日本でサンフレッチェから良いオファーがあれば残ります」

 これを「どっちでもいい」と読むのは浅い。むしろ、選手としての自信の表れと見るべきだ。オファーの質で判断する、という姿勢は、受け身ではなく主導権を握った者の言葉である。実際、日本代表MF遠藤航も20代中盤でJリーグを去り、現在はリバプールでプレー。FW伊東純也はヘンクやスタッド・ランスで結果を残している。

 その一方で、広島の選手を引き留める力も見逃せない。インタビューの中で東は、複数の選手が広島でプレーし続けるる理由についても率直に語った。

 「アカデミー出身の選手が多いことが理由の一つです。もう一つは新スタジアムの存在です(2024年に開業したエディオンピースウイング広島)。設備も整っており、スタジアムの雰囲気が試合をより良くしてくれるので、他クラブから来る選手もいるのだと思います」

 この発言は重要だ。単なるクラブへの愛着を語ったのではない。東は「なぜ選手が残るのか」という構造的な理由を、感情ではなく環境と育成システムで説明している。DF荒木隼人、GK大迫敬介など長期在籍者の顔ぶれを見れば、広島がいかにアカデミーからトップへのパイプラインと定着の文化を築いているかがわかる。

 ワンクラブマンへの憧れについて問われると、東は「正直、考えたことはない」とあっさり言い切った。青山敏弘の公式戦通算600試合近くという数字や、中村憲剛の名前を引き合いに出すまでもなく、東にとってそれは目標ではなく「結果としてそうなるかもしれないもの」に過ぎない。

 「今この瞬間を大切にすること、良いプレーをして、ゴールやアシストを記録することが重要です。それができれば、多くのクラブが自分を求めてくれるでしょうし、良いオファーがあればその時に考えます」

 その東はJ1百年構想リーグでここまで7試合の出場で1ゴール1アシスト。好調を維持すれば、欧州からオファーが届く可能性も高まる。