
DF市原吏音(RB大宮アルディージャ)やMF大関友翔(川崎フロンターレ)ら擁するU20日本代表は、10月9日に行われたFIFA U20ワールドカップ・決勝トーナメント1回戦で、U20フランス代表に0-1で敗北。そのU20フランス代表はベストメンバーから程遠い状況で今大会に臨んでおり、選手招集で50人近く所属クラブから拒否された模様。指揮官が日本と比較した上で、選手層の薄さを嘆いている。
フランス『レキップ』は試合前、ベルナール・ディオメーデ監督のコメントを紹介。これによると、同監督は「グループステージ突破の時点で成功を収めている」「この大会に選手19人しか連れて来ていない」と厳しい台所事情に触れた上で、こう語ったという。
「U20日本代表の選手には、公式戦でのプレー経験を積んでいる選手や、すでにトップチームで活躍している選手もいる。我々には、U16以降代表経験のない選手もいた。日本は恩恵を受けている。すべてが挑戦だった。そして、最初から想定されていなかった選手たちでグループステージを突破できたことは、すでに成功している証拠だ」
その上で、指揮官は「我々は大会での優勝を期待されているが、それ自体が間違っている」と、周囲に苦言。「我々はクラブから48人も選手の派遣を拒否されたんだ。1ポジションにつき4人以上だ。私は主力選手の派遣を頼んだわけでもない。一部選手はU21代表へ招集された。ただ選手が拒否したり、クラブが選手を放出しないケースが多かった」
チェルシーやMF遠藤航所属のリバプールなどからの関心が報じられている市原、それにバルセロナの獲得候補にリストアップされたとみられる大関など、有望株を多く揃えて臨んだ日本だが、U20フランス代表指揮官のコメント内容も踏まえると、5軍クラスのチーム相手に敗れたとみられる。
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