
2022シーズンにJ1へ復帰して以降、二桁順位が続いている京都サンガ。昨季も前半戦を終えた時点では19位と苦戦を強いられたが、夏に加入したブラジル人ストライカーのFWラファエル・エリアスが加入後15試合で11ゴールと大暴れするなど得点力アップが奏功し、徐々に降格圏との勝ち点差を広げ14位でシーズンを終えていた。
昨季後半の勢いを継続させるべく、今冬は期限付きで加入していたエリアスの完全移籍に成功。そのほかFW原大智やMF川﨑颯太ら主力選手もチームに残り、そこへ即戦力となり得る新戦力を補強した。その甲斐もあり、第15節までの日程を終了した時点で1試合消化が多いながらも3位と今季は好スタートを切っている。
そんな京都に今冬新たに加入した選手たちの中には、すでに欠かせない戦力となっている選手も複数いる。ここでは、京都の新加入選手のうちリーグ戦で出場機会のあった選手についてその活躍度を5段階で評価していく。

DF須貝英大
評価:★★★★★
2023シーズン夏にJ2ヴァンフォーレ甲府から個人昇格する形で鹿島アントラーズへ加入したDF須貝英大。しかし、鹿島では出場機会が限られ昨季までの2シーズンでリーグ戦の出場は21試合のみ。甲府では毎年挙げていた得点も鹿島では挙げられないまま今冬京都への移籍を選んだ。
そんな直近2シーズンの鬱憤を晴らすかのように、今季は開幕から躍動している。惜しみない上下動で攻守に貢献。ここまで15試合すべてに出場し、途中3試合連続アシストを含む4つのアシストなど攻撃面での活躍も光る。昨季右サイドバックで主力を務めたDF福田心之助をベンチに置いて先発するゲームも多く、数字の上でも文句なしの活躍を見せていることから評価を「5」とした。

MF奥川雅也
評価:★★★★☆
京都の下部組織出身でもあるMF奥川雅也の帰還は、多くのファンやサポーターにとって嬉しいニュースだったに違いない。2015年にトップ昇格を果たしたのも束の間、わずかな期間の出場で海外へと渡った男がオーストリア、ドイツでの経験を経て今冬京都へ戻ってきている。
ここまで13試合に出場しているが先発したのは5試合のみ。それでもチーム2位の4ゴールをマークしている。特に第11節のアルビレックス新潟戦と第12節横浜FC戦ではいずれも途中出場から決勝ゴールを挙げており、チームに勝ち点3をもたらした。前線に強力な選手が揃う京都では必ずしもスタメンを約束されているわけではないが、限られた時間であっても起用に応え結果を出していることから評価を「4」とした。

MFジョアン・ペドロ
評価:★★★☆☆
今季がJリーグ初参戦となる外国籍選手の1人MFジョアン・ペドロ。ここまではリーグ戦13試合に出場も先発はわずかに5試合のみ。まだまだ定位置を確保したとは言い難いが、185cmの長身を誇る新たな中盤の要として活躍が期待されている選手だ。
すでに高いポテンシャルをうかがわせる場面を多く作っている。広大なエリアをカバーする運動量を持ち、相手のゴール前まで迫る迫力も見せている。第6節の清水エスパルス戦では来日初ゴールもマーク。長身が守備のみの魅力ではないことを証明して見せた。警告が多いのは玉に瑕だが、攻守にわたって広く存在感を見せていることから評価を「3」とした。
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