Jリーグ 柏レイソル

柏レイソル冬の補強は成功か?新戦力の活躍度を5段階評価【J1リーグ2025】

久保藤次郎(左)原川力(中)杉岡大暉(右)写真:Getty Images

昨2024シーズンは17位でフィニッシュと苦しい残留争いに巻き込まれ薄氷を踏むJ1残留となった柏レイソル。さらに冬には直近6シーズンチームを牽引してきたMFマテウス・サヴィオが浦和レッズへ、パリ五輪代表にも選出されたDF関根大輝がフランスのスタッド・ランスへそれぞれ移籍し少なからず戦力の流出が起きた。

しかし、新指揮官となったリカルド・ロドリゲス監督のもとでチームは復権の気配を見せている。その大きな要因となっているのが、この冬新たに柏へ加わった選手たちの躍動ぶりだ。一部主力の流出があった一方、複数のポジションで即戦力を補強したことが奏功し、第11節を終えた時点で黒星わずか1つの2位と好スタートを切っている。ここでは、そんな好調要因となっている柏の新戦力のうち、リーグ戦で出場機会のあった選手について5段階で評価していく。


久保藤次郎 写真:Getty Images

MF久保藤次郎

評価:★★★★★

昨年は夏に名古屋グランパスから戦力の大量流出があったサガン鳥栖へと期限付きで加わり、残留争いに苦しむクラブで奮戦していたMF久保藤次郎。今冬の移籍では、名古屋復帰ではなく柏へと活躍の場を移しここまで11試合すべてに出場して存在感を見せている。

右サイドの突破やクロスからのチャンスメイクはもちろん、狙いすましたミドルシュートでのゴールなど技術の高さでも攻撃を牽引している。数字の上でもすでに2ゴール1アシストと、2023シーズン途中にJ1へ個人昇格して以降の自己最多をすでにクリアしており、十分好評価に値することから評価を「5」とした。今後はゴールに直接関わる数字をどこまで伸ばせるか注目だ。


小泉佳穂 写真:Getty Images

MF小泉佳穂

評価:★★★★★

今冬の補強により加入した選手のなかでも、最も輝きを放っているのはMF小泉佳穂だろう。新指揮官のロドリゲス監督とは浦和レッズ時代に共に戦っていたことも奏功してか、新加入にも関わらず早くもチームの中軸として溶け込み毎試合のように高いパフォーマンスを披露している。

特筆すべきは決定機につながるパスの質。クロスやサイドチェンジといった距離が長い場面でも正確なボールを供給してチャンスにつなげる技術の高さが光る。もちろん、チャンスと見るや自らもゴール前まで侵入し得点を奪っており、今季は早くも2ゴール2アシストで直近の2シーズンよりもゴールに絡めている。移籍早々チームの中心に定着し結果も残していることから評価を「5」とした。


小島亨介 写真:Getty Images

GK小島亨介

評価:★★★★★

今季柏の躍進ぶりは新守護神の活躍による部分も大きい。アルビレックス新潟から完全移籍で加わったGK小島亨介は、ここまで全試合にスタメンフル出場中。足元の技術の高さで後方からの組み立てに加わり、前方へ効果的なボールを供給できるのも魅力のGKだ。

もちろん、守備の部分でも至近距離のシュートに片手で反応して防ぐなどその実力に疑いの余地はない。このままのパフォーマンスでチームも上位争いを続けていれば、再び日本代表への招集も十分期待できると言っても過言ではないだろう。守護神として定位置を掴み、攻守にわたって大きくチームに貢献していることから評価を「5」とした。


原田亘(サガン鳥栖所属時)写真:Getty Images

DF原田亘

評価:★★★★★

昨季はサガン鳥栖で最終的にチームは降格してしまったが、夏に多くの主力選手を失った鳥栖を最後まで支え続けた原田亘。そんな原田は今冬の移籍で柏を選び、ここまで全試合に出場。内訳を見ても途中出場は第9節の一度のみ。先発したゲームのほとんどがフルタイム出場となっており、好調なチームを後方から支える存在となっている。

柏では主にセンターバックとして出番を得て活躍しているが、右サイドでのプレーも可能。昨年は3ゴール2アシストと多くのゴールにも関わった。守備だけでなく攻撃も魅力なだけに、今後の起用法も含め楽しみの多い選手だ。シーズン序盤からポジションを掴んでチームに安定感をもたらしていることから評価を「5」とした。

Previous
ページ 1 / 2

名前大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
好きなチーム:Jリーグ全般

サッカーを中心に、スポーツやエンタメなど複数ジャンルを扱うライターとして活動しております。Jリーグを中心に、日本のサッカーファンが楽しめる記事執筆を心がけていきますのでよろしくお願いします。

筆者記事一覧