Jリーグ

帰らないで!J1からJ3へ期限付き移籍で活躍した選手10傑【2024】

杉本健勇 写真:Getty Images

大宮アルディージャの優勝で幕を閉じた2024明治安田J3リーグ。昨年クラブ史上初のJ3降格を味わった大宮が1年でのJ2復帰を決め、続けて第36節の結果を受けFC今治が初のJ2昇格を決めた。残る1枠のJ2昇格を懸けて、12月7日に行われるカターレ富山と松本山雅のプレーオフ決勝に注目が集まるなか、多くのクラブは来季に向けて補強や所属選手の去就に注目が集まる時期へと入っている。

今季のJ3リーグは、大宮が首位を独走し早々に昇格と優勝を決めた。そんな強さを見せた優勝チームをはじめ、リーグの盛り上がりに華を添える活躍を見せていたのがJ1クラブから期限付きでJ3各クラブへ加入している選手たちだ。若手からベテランまで、それぞれがクラブに欠かせない戦力として躍動していた。ここでは、今季J3の期限付き移籍先で特に活躍した選手を10名紹介していく(※12月5日時点の情報に基づく)。

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阿野真拓(東京ヴェルディ所属時)写真:Getty Images

阿野真拓(テゲバジャーロ宮崎)

2021シーズン、2022シーズンと一桁順位で進んできたテゲバジャーロ宮崎だったが、昨年は19位と下位に沈む苦しいシーズンとなった。心機一転多くの新戦力を迎えた今季は、シーズン中盤までの低迷が響き上位争いには加われなかったものの、第25節以降に4連勝を含む10戦無敗と安定した戦いを見せるなど後半戦は来季に向けて希望の見える戦いぶりを示した。

そんな宮崎の攻撃におけるキーマンとなっていたのが、東京ヴェルディから期限付きで加入したMF阿野真拓だ。積極的な縦への仕掛けで推進力を見せ、サイドからの正確なクロスでチャンスを作るなど躍動。3ゴール6アシストと文句なしの働きを披露した。来季チームがさらなる飛躍を果たすためにも、引き続き力を借りたい選手の1人と言えよう。


泉柊椰 写真:Getty Images

泉柊椰(大宮アルディージャ)

昨2023シーズン、J1のヴィッセル神戸でデビューを飾ったMF泉柊椰。昨季の成績は、所属元である神戸で8試合に出場して1ゴール。夏にJ2のモンテディオ山形へ期限付き移籍し7試合に出場した。今季はJ3大宮アルディージャで開幕を迎えると、開幕戦からピッチに立ち38試合すべてに出場。6ゴール6アシストの活躍でチームのJ2復帰に大きく貢献した。

敵陣深くまで侵入し、精度の高いクロスや丁寧なラストパスで決定機を演出。セットプレーでキッカーを務めるなどキックの質の高さも見せつけていた。大宮にとっては、完全移籍で迎えたいほどの選手であろうが果たして去就はどうなるのか注目だ。


大関友翔(川崎フロンターレ所属時)写真:Getty Images

大関友翔(福島ユナイテッド)

今季5位でリーグ戦を終え、J2昇格プレーオフへと駒を進めた福島ユナイテッド。残念ながらプレーオフ準決勝でリーグ戦4位の松本山雅に勝ちきれず敗退したが、J2昇格へ肉迫するシーズンとなった。そんな福島躍進の立役者の1人となったのが、川崎フロンターレから期限付き移籍中のMF大関友翔だ。

豊富なアイデアとそれを実現させる正確なパスを武器に、今季は6つのアシストをマーク。加えてチーム2位の8ゴールと得点力の高さも見せた。所属元である川崎にとっても、その姿は頼もしく映ったことだろう。すぐにでもJ1で成長ぶりを見てみたい選手の1人だが来季の活躍の場はどこになるのか、動向が注目される選手であることは間違いない。


FC琉球 写真:Getty Images

岡澤昂星(FC琉球)

昨夏にセレッソ大阪からFC琉球へ期限付き移籍を果たしたMF岡澤昂星。期限を延長して迎えた今季は、開幕から出場を続け37試合とほぼ全試合に出場して2ゴール1アシストの数字を残した。

豊富な運動量を武器に、動きを止めることなく後方からのパスの出口となるポジション取りを怠らず前線との中継役をこなす。また自身でも地を這うような強烈なミドルでゴールを奪うなど、ピッチの広範囲で存在感を出せる選手だ。琉球がJ2へ戻るための重要なピースと言える選手なだけに、チーム残留を願うファンやサポーターも多いのではないだろうか。


工藤孝太(浦和レッズ所属時)写真:Getty Images

工藤孝太(ギラヴァンツ北九州)

2021シーズンにJ3降格となり、昨2023シーズンはJ3最下位と苦しいシーズンが続くギラヴァンツ北九州。しかし、今季は最終盤までプレーオフ圏争いを演じるなど光明の見えるシーズンとなっていた。そんな北九州の守備を支え続けたのが、浦和レッズから期限付きで加入したDF工藤孝太だ。

開幕からスタメン出場を果たすと、最終的に36試合とほぼ全試合に出場。チームで最も長い出場時間であることからも、いかに重宝された存在かが窺い知れる。守備の要として欠かせない選手であっただけに、来季J2復帰を目指すためにもチームに残ってほしい選手であることは間違いない。

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名前大島俊亮
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