川崎フロンターレは8月14日、MF瀬古樹が海外クラブへの移籍を前提とした手続きと準備のためチームを離脱すると公式発表。イングランド2部ストーク・シティ移籍合意の可能性が取り沙汰されているが、25日までに正式決定せず。破談を心配する声も挙がるなか、現地メディアがストークの補強戦略を特集している。
今季ここまで25試合の出場で3アシストをマークも、大半の試合で途中出場と控え要員である瀬古。川崎が同選手のチーム離脱を公式発表すると、英メディア『フットボール・リーグワールド』は14日に「ストークは、川崎から日本人ミッドフィールダーである瀬古の獲得をほぼ完了させた」と綴るなど、ストーク移籍で口頭合意に達した可能性を伝えていたが、移籍ウィンドウ閉鎖まで残り1週間を切っても公式発表がない状況だ。
そんななか、地元メディア『ストーク・トレントライブ』は23日に「ストークはセントラルミッドフィルダーとセンターフォワードの選手層を強化する必要がある」と補強ポイントを指摘。中盤の陣容について「スティーブン・シューマッハ監督のメンバーリストには、ベン・ピアソン、ヴァウター・ブルヘルら8選手が名を連ねているが、瀬古の出場枠も見つけなければならない」と、日本人MFが厳しいポジション争いに直面する可能性を伝えている。
またシューマッハ監督は、「中盤には良い選手が何人かいるし、どの組み合わせでも、どんな戦術を取ろうと、良い仕事ができる選手がいると確信している。そういうバリエーションやオプションを与えてくれるだけの選手を抱えることはボーナスだ」などと、瀬古など新戦力の獲得に前向きな姿勢を見せているという。
ストークは2017/18シーズンを最後にプレミアリーグの舞台から遠ざかっており、イングランド2部リーグで2桁順位が続いている状況。昨季も17位に終わると、今季は第3節終了時点で1勝2敗。リーグカップ1回戦でも白星を飾ったとはいえ、やや出遅れている。
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