AFCアジアカップの日本代表MF佐野海舟(鹿島アントラーズ)には、FW大迫勇也(ヴィッセル神戸)の古巣であるベルダー・ブレーメンなど、ブンデスリーガ複数クラブが関心を寄せている模様。ドイツメディア『Liga-Zwel』は27日、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)と比較しながら、佐野の去就を特集している。
同メディアは「佐野はおそらくドイツへ移籍する」という見出しのもと、「ドイツ2部カールスルーエSCはブレーメン、ボルシアMG、VfBシュツットガルトと佐野の争奪戦を展開。鹿島はすでにブレーメンから届いた移籍金50万ユーロ(約8000万円)のオファーを拒否している」とリポート。
鹿島や日本代表での実績を紹介した上で「佐野と鹿島の契約は2025年1月までであるが、契約満了の半年前にステップアップ移籍する予定だ。カールスルーエSCに佐野獲得のチャンスは少ない。それでも田中の例を見れば、日本の才能ある選手たちがドイツ2部を出発点と考えていることが分かる」と綴るなど、ドイツ2部行きを推奨している。
MF山田大記(ジュビロ磐田)の古巣であるカールスルーエSCは、2008/09シーズンの2部降格以降、1部から遠ざかっており、3部でシーズンを戦う時期も。直近4シーズンは1部昇格争いに絡めておらず、今季もここまで18試合を戦って6勝6分6敗。1部自動昇格圏の2位ホルシュタイン・キールから勝ち点11差の12位に沈んでいる。
なお佐野はFC町田ゼルビア在籍時の2022シーズンに、90分平均のボール奪取回数でJ2リーグトップの20回をマークするなど、中盤での守備力をいかんなく発揮。同シーズン終了後にMF三竿健斗の後釜として鹿島へ完全移籍すると、2023シーズンはJ1リーグ初挑戦にもかかわらず23試合でスタメン出場。年代別代表選出歴はなかったが、昨年11月の北中米W杯アジア次予選のミャンマー戦でA代表デビュー。今年1月1日の国際親善試合タイ戦でフル出場し、アジアカップの代表メンバーに選出された。
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