日本代表・海外組 海外日本人選手

LASK中村敬斗をオランダ1部王者リストアップ。フランクフルト移籍報道も…

中村敬斗 写真:Getty Images

 かつてガンバ大阪でプレーしていた日本代表FW中村敬斗は、今季終了後にMF鎌田大地の後釜としてオーストリア1部LASKリンツからブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトへ移籍する可能性が報じられている。しかし今月はじめになって、オランダ1部フェイエノールトからの関心が取りざたされている。

 中村はオランダ1部トゥウェンテやベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)、オーストリア2部FCジュニアーズをへて、2021年8月にG大阪からリンツへ完全移籍。2021/22シーズン途中から出場機会を確保すると、昨年8月にリンツとの契約を2025年6月まで延長。2022/23シーズンはオーストリア1部リーグで31試合に出場して14ゴール7アシストをマーク。攻撃陣の主力選手としてチームをけん引したほか、今年3月には日本代表デビューを果たしている。

 同選手の去就については、これまでMF三笘薫所属ブライトンやMF久保建英擁するレアル・ソシエダ、リバプールなど複数クラブからの関心が伝えられていた。しかし英メディア『スカイスポーツ』オーストリア版が先月はじめに「フランクフルトがすでに中村の獲得を決めている」と報道。移籍金500万ユーロ(約7億5000万円)での獲得が濃厚とみられている。

 そんな中、オランダメディア『1908.nl』は「フェイエノールトは中村のクオリティを確信するようになった。左ウイングはストライカーにつづき2番目の優先順位の高いポジションだ」とリポート。フェイエノールトの動きについて「正式オファーは提示していないが、中村の獲得にむけて何をすべきか分かっている」と綴っている。

 フェイエノールトはオランダ1部リーグで11度優勝した強豪。2022/23シーズンは序盤から順調に勝ち点を積み重ねると、昨年9月18日のPSVアイントホーフェン戦を最後にリーグ戦で負けなし。今年2月12日のヘーレンフェーン戦からリーグ戦12連勝により、PSVやアヤックスを退けて6シーズンぶりとなるリーグ制覇を成し遂げている。

 また2019年5月には浦和レッズと戦略的パートナーシップの覚書を締結。浦和が昨年にフェイエノールトからFWブライアン・リンセンを獲得するなど、フェイエノールトと日本サッカー界の関係が強化されている。