Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島・鈴木優磨への苦言は「個人攻撃」審判委に批判集中。名古屋OBも反発

鈴木優磨 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属FW鈴木優磨は、先月14日開催の明治安田生命J1リーグ第13節・名古屋グランパス戦でゴール直後に木村博之主審を睨みつけたことで注目を浴びている。そんな中、日本サッカー協会(JFA)の扇谷健司審判委員長が鈴木の行為に苦言。同審判委員長の発言に対して、鹿島サポーターを中心にJリーグファンから批判が沸き起こっている。

 鈴木は名古屋戦で先発出場すると、前半12分にMF樋口雄太のコーナーキックからヘッドで合わせてゴールネットを揺らした。しかしVAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入すると、木村主審はペナルティエリアでの競り合いで鈴木がMF稲垣祥を倒したとして、ファウルと判定。ノーゴールで試合が再開される。

 すると同選手は前半29分、再び樋口のコーナーキックに頭で合わせて先制点を奪取。ゴール直後、木村主審のもとに詰め寄って睨みつけた。ただMFディエゴ・ピトゥカらチームメイトがすぐに鈴木を主審のもとから引き離すと、主審も鈴木に対してカードを提示しなかった。

 この行為について、扇谷審判委員長は今月2日に「非常に大きな問題。レフェリーがしっかり対応しないといけない」と指摘。「ああいったことがピッチで行われるのはいけない。Jリーグをより良くしていく中では、あってはならない」と、鈴木を批判している。

 ただツイッター上では、扇谷審判委員長に対して「イチ現役選手を個人攻撃するのはどうなの?」「鈴木優磨に圧力かけるのかよ」といった批判が噴出。「審判のレベル上げるのが問題解決の近道」「自分たちにもベクトル向けてほしい」「VARあるのに毎試合誤審してるほうが大きな問題」「ジャッジに一貫性を持たせてほしい」「審判が試合を壊してるって気づけよ」と審判員へに厳しい意見も数多く寄せられている。

 さらにかつて東京ヴェルディ、FC岐阜、名古屋でプレーしていた高木義成氏は、自身のツイッターアカウントを通じて「逆もあったじゃん(笑) ある一定の時期レフェリーが選手の話も聞かずに高圧的な時代を過した人の話なんて聞きたくない」と反発。

 「この意見の前提にはレフェリーへのリスペクトは100%ありますが、あの番組によってレフェリーへの風当たり強くなってるだろ? ポジショントークの自己満はやめた方がいいよ」と、DAZN制作番組『Jリーグジャッジリプレイ』により審判批判が強まっていることを指摘した上で、扇谷審判委員長を批判している。