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前田大然の日本代表負傷離脱で森保批判!英紙「セルティックは不満を…」

前田大然 写真:Getty Images

 セルティック所属FW前田大然は今月26日、負傷により日本代表活動の途中離脱が正式決定。代表招集前のスコットランド1部リーグ戦で負傷退場していたこともあり、森保一監督の前田招集に対する批判が沸き起こっている。

 同選手は今月8日のスコットランド1部リーグ・ハーツ戦で相手ゴールキーパーと交錯した際に左膝を負傷。スコティッシュカップ準々決勝ハーツ戦を欠場した後、18日のハイバーニアン戦で復帰していた。

 しかし代表チーム合流後は別メニューで調整。今月24日に行われたキリンチャレンジカップ2023ウルグアイ戦で出番なしに終わると、28日のコロンビア戦を前に一足早く代表チームを離れている。

 この前田の負傷離脱には、英メディア『フットボール・スコットランド』が「前田の負傷もあり、セルティックが代表ウィークで不満を溜めている」と反応。セルティックの専門サイト『Celtic Are Here』は「前田が今月の国際親善試合で招集されるのは理想的なことではなかった」と非難している。

 また日本国内のサッカーファンからも「怪我している状態で招集するのは間違っている」、「前田がプレーできないなら、古橋亨梧や旗手怜央を呼ぶべきだった」、「森保監督はちゃんと選手の状態を確認しているのか?」といった声がSNS上であがるなど、日本サッカー協会(JFA)や森保監督に厳しい目が向けられている。

 今回のキリンチャレンジカップ2試合では、セルティック所属FW古橋亨梧とMF旗手怜央がFIFAワールドカップ・カタール大会につづき落選。森保監督は両選手を招集しなかったことについて「リーグのレベルや置かれている状況もあったり、いろんなことを考えての招集です」と説明している。

 ただこの日本代表指揮官の発言に対して、セルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は「“無礼”というのは、ひとりの人間としての意見だ。(森保一監督による落選理由の説明について)あまり遠回しに結論を出すのはどうかと思う」

 「ひとりの意見だからといって森保一監督の発言が間違っているとは限らないが、それが事実であるとも限らない」とコメント。スコットランド1部リーグのレベルが低いという認識を示した森保監督に反論している。

 これまでもセルティック所属選手の日本代表落選を巡り、日本とスコットランドの識者が異論を唱えていた。それだけに前田の代表途中離脱により、森保監督とポステコグルー監督の関係悪化が心配される。