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鎌田大地の契約延長拒否に不満?年俸面不利もフランクフルト幹部が強硬姿勢

鎌田大地 写真:Getty Images

 カタールW杯日本代表MF鎌田大地(26)は、アイントラハト・フランクフルトからの契約延長オファーを拒否。今季終了後の契約満了による退団やバルセロナ、トッテナム・ホットスパー、ボルシア・ドルトムントからの関心が伝えられているが、フランクフルトの幹部が依然として同選手の慰留にむけて強気の姿勢を見せている。

 鎌田大地は今季ここまでブンデスリーガ13試合の出場で7ゴール3アシストをマークするなど、昨季につづきフランクフルト攻撃陣の主力選手として活躍。昨季のUEFAヨーロッパリーグ優勝の立役者となっただけに、ビッグクラブからの関心が以前から報じられている。

 そんな鎌田大地とフランクフルトの契約延長交渉の行方については、ドイツ紙『ビルト』は今月3日、フランクフルトが「2026年6月までの3年契約、年俸250万ユーロ(約3億5000万円)から300ユーロ(約4億2000万円)+ボーナス」という条件でクラブが選手サイドに契約延長オファーを提示したとリポート。

 しかしドイツメディア『RUHR24』は「鎌田大地はフランクフルトからの契約延長オファーを拒否した。彼は移籍する場合、年俸はフランクフルトで受け取る金額の2倍になる。ドルトムントは彼の状況を注視している」と報道。金銭面で同選手の引き留めが困難との見方を示している。

 そんな中、フランクフルトのマルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)は英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版のインタビューに対応。

 「今後数週間のうちに、鎌田大地がどのような決断を下すのかは分かるだろう」と、去就決定時期に言及。その上で「我々は鎌田大地と密に連絡を取り合い、フランクフルトで今後どのような役割を任せることになるのか伝えている」

 「彼にとって、今はキャリアの中で重要な時期であることは理解している。彼には時間が必要なんだ。クラブとして、我々はさらなる成長と成功のために、彼に対して良い環境と良い条件を提供している。だから、我々にとっては多くのことが言えるんだ」と、鎌田大地の契約延長オファー拒否に不快感を抱いていると解釈可能なコメントを残している。

 なおスペイン国内の複数メディアは今月、バルセロナがマンチェスター・シティ所属のポルトガル代表MFベルナルド・シウバ(28)の獲得を諦めて鎌田大地にターゲットを切り替えたと報道。『ビルト』はトッテナム・ホットスパーが年俸600万ユーロ(約8億4000万円)という条件でオファーを提示したと伝えている。