高校サッカー

第101回全国高校サッカー選手権大会、準決勝見どころ

東山高校 DF新谷陸斗 写真:Getty Images

東山高校(京都)vs大津高校(熊本)

ピッチ上で誰よりも大きく見えたのが、東山のGK佐藤瑞起である。準々決勝の日体大柏(千葉)戦で、何度も雄叫びをあげた佐藤は、前半にあった2回の決定機とPKストップ。身長176センチと決してサイズが大きい方ではないが、柔軟な体と瞬発力を活かしたセービングが彼を大きく見せた。

東山の今大会におけるここまでの失点数は1。GK佐藤とDF新谷陸斗を中心とした守備陣が攻撃を支える。そんな2人は、中学時代同じセレッソ大阪ジュニアユースに所属。共に歩んできた6年間の集大成として、守備でチームを支えていく。

対するは、FW小林俊瑛とFW山下基成の強力なトップが構える大津。攻撃に注目がいくが、今大会の失点は東山と同様わずか1。攻撃を支える守備陣も魅力的であり、その中心はGK西星哉だ。初戦の浜松開誠館(静岡)戦では、PKを2本ストップ。準々決勝ではインターハイ王者である前橋育英(群馬)のPKを1本ストップ。間違いなくチーム躍進の立役者である。

そんな大津のGK西には偉大な先輩が1学年上にいた。前回大会ナンバーワンGKとの呼び声が高かった佐藤瑠星(現筑波大学)である。佐藤は前回大会で活躍し、高校選抜、U19日本代表へとステップアップをしている。共にトレーニングを積んだ先輩の背中を追いかけ、西もU17日本代表に選出されるなど間違いなくステップアップ。残るは、先輩越えとなる「選手権優勝」だ。

東山と大津の準決勝。両校ともに守備に定評があり、なかでもGKに注目が集まる。タイプの違う両校のGK2人がどのようなプレーをみせるかに注目していきたい。

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名前:KIRA

趣味:サッカー、筋トレ、ワイン
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大学までサッカーを現役でプレー、今は会社員として週末に社会人リーグでプレー。戦術解説をメインに皆さんにサッカーを「もっと好き」「もっと楽しんでもらえる」をモットーに頑張ります!

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