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セルティック、井手口陽介に退団勧告か!現地でポステコグルー監督批判も

井手口陽介 写真:Getty Images

 セルティック所属の元日本代表MF井手口陽介(26)は今冬Jリーグ復帰が濃厚であるほか、ガンバ大阪や名古屋グランパスからの関心が伝えられる。そんな井手口陽介に対して、セルティックはすでに退団を検討するよう通告しているようだ。16日、セルティックの専門サイト『ザ・セルティック・ボーイズ』が伝えた。

 井手口陽介は昨年12月31日にガンバ大阪からセルティックへの完全移籍したものの、1月のカップ戦で相手選手から強烈なタックルを受けて膝を負傷。昨季の公式戦で3試合の出場に終わると、今季開幕前に再び負傷離脱。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージで登録メンバーから外れたほか、今季はいまだに一度も公式戦でプレーしていない。

 また先月中旬には、MF旗手怜央(24)やFW古橋亨梧(27)らとともにオーストラリアツアーに帯同すると、17日のシドニーFC戦で先発出場。今季初めてピッチに立ったが、ハーフタイムで交代となるなどアピールに失敗。今月17日のスコットランド1部リーグ再開初戦でもメンバー外になると予想されている。

 同選手の去就については、英紙『サン』は今月8日に「井手口陽介に日本からオファーが届いており、この冬にセルティックを離れる」と報道。「複数のJリーグクラブが彼の動向を注視している。ガンバ大阪は井手口陽介にとって3度目となる移籍に前向きであるようだが、名古屋グランパスも興味を示す可能性がある」と移籍先候補を挙げていた。

 すると『ザ・セルティック・ボーイズ』も、「ガンバ大阪から井手口陽介を獲得したのは間違いだった。彼はセルティックから退団を検討するように言われている」と報道。

 「井手口陽介との契約はつねに興味深く、リスクの高いものだった。旗手怜央や前田大然と異なり、セルティックにやって来るまでJリーグで目立った活躍はしていない。アンジェ・ポステコグルー監督は彼から何を引き出せるかを考え、彼がピッチで何を見せてくれるかを考えずに契約したように感じられた」と綴り、ポステコグルー監督に批判の矛先を向けている。

 そして「井手口陽介はセルティック加入以降、不運と怪我の問題を指摘されつつもほとんど出場機会がない。結局のところ、関係者全員にとって退団がベストかもしれない」と総括している。

 カタールW杯で活躍したFW前田大然(25)や絶対的ストライカーのFW古橋亨梧(27)、さらなるステップアップ移籍も期待されるMF旗手怜央(24)らと異なり、井手口陽介はまたしても海外挑戦失敗に終わった格好だ。