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W杯ドイツ戦逆転弾・浅野拓磨に独紙皮肉「ブンデスリーガでの得点率は…」

浅野拓磨 写真:Getty Images

 VfLボーフム所属の日本代表FW浅野拓磨(28)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のドイツ戦で勝ち越しゴールを奪取。森保ジャパンの金星やベスト16入りに貢献しているが、VfLボーフム内では同選手の活躍ぶりに対して様々な反応が見られているほか、ドイツ紙『キッカー』が皮肉を込めた見方を示している。

 浅野拓磨は今季開幕からほぼ全試合で先発出場していたものの、9月10日のシャルケ戦で右膝の内側側副靭帯を断裂。当初はカタールW杯前のリーグ戦で復帰する可能性が伝えられていたが、中断期間前最後のリーグ戦でもベンチ外。シャルケ戦以降出場機会がないまま、日本代表チームに合流していた。

 しかし先月17日の強化試合・カナダ戦で先発出場すると、23日のグループリーグ初戦・ドイツ戦では57分から出場。1-1で迎えた83分に相手ディフェンダーとの競り合いながらもペナルティエリア右隅で角度のない位置から強烈なシュートを放ち、勝ち越しゴールを奪っていた。

 また先月27日のコスタリカ戦以降も全試合で途中出場。ゴールこそ決められなかったが、スーパーサブとして存在感を発揮していた。

 『キッカー』の報道によると、浅野拓磨はカタールW杯での戦いを終えて今月8日にVfLボーフムに再合流。チームメイトからは「ドイツ・キラー」とレッテルを貼られながらも歓迎されたという。

 ただ一方で、トーマス・レッチュ監督の反応については「テレビでの彼を知っているだけであり、浅野拓磨をVfLボーフムに戻す計画を立てられることを喜んでいる」と綴っている。また同選手は、10日と14日の練習試合で45分間ずつプレーした後に長期休暇に入るという。

 くわえて『キッカー』はカタールW杯における浅野拓磨の活躍について「ワールドカップで浅野拓磨があれほど正確なプレーをしたことに、VfLボーフム内ではやや驚きがあった」

 「ブンデスリーガで浅野拓磨が相手から怖がられることはほとんどない。ブンデスリーガ61試合の出場でわずか4ゴールと、攻撃的な選手としてはやや貧弱な得点率だからだ」と、同選手に対して冷ややかな視線を送っている。