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冨安健洋が今季プレミア初先発?アーセナル監督再考で日本代表戦に影響も

冨安健洋 写真:Getty Images

 アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は、今季ここまでイングランド代表DFベン・ホワイト(24)から右サイドバックのレギュラーを奪われている。しかしFIFAワールドカップ・カタール大会にむけての強化試合を前に、プレミアリーグで今季初めて先発出場する可能性があるようだ。14日、英メディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。

 冨安健洋は昨年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦1年目の昨季から右サイドバックでレギュラーに定着していたが、今年1月以降は右ふくらはぎなど複数箇所を負傷により戦線離脱を余儀なくされていた。

 そして今季はコンディション不良により開幕から出遅れると、プレミアリーグ第2節・レスター戦以降はリーグ戦全試合で途中出場。センターバックが本職であるベン・ホワイトが右サイドバックでレギュラーを張る中、今月8日のELグループステージ第1節・FCチューリッヒ戦で今季初めてフル出場。守備面で安定感抜群のパフォーマンスを発揮して勝利に貢献すると、現地のサポーターや識者から冨安健洋の先発復帰待望論が沸き起こっている。

 アーセナルはFCチューリッヒ戦後、エリザベス女王崩御にともない2試合が開催延期に。中9日でプレミアリーグ第8節・ブレントフォード戦に臨む。

 そんな中、『フットボール・ロンドン』はブレントフォード戦での先発メンバーについて「ブレントフォード戦はアーセナルにとってより難しい試合になる。(FCチューリッヒ戦から)相手のレベルが上がる中、ミケル・アルテタ監督がマンチェスター・ユナイテッド戦での敗北から立ち直るために、よりベストに近い布陣で臨むことはほぼ確実だ」と綴っている。

 また右サイドバックの陣容については「トミヤスのギャンブル」と小見出しをうち、「トミヤスはFCチューリッヒ戦で印象的なパフォーマンスを披露した。だが、アーセナルはプレミアリーグで開幕6試合で5勝と落ち着いているため、現時点で状況を変える理由がほとんどない。そのため彼はブレントフォード戦でベンチに戻る可能性がある」

 「ただマンチェスター・ユナイテッド戦で守備陣に起こったことを踏まえると、イヴァン・トニーの空中戦に対応するため、トミヤスを右サイドバックに据えるのもひとつの案として考えられる。一方でこの日本代表選手が今季フル出場したのが1度だけということも忘れてはならない」と見解を披露。ミケル・アルテタ監督がベン・ホワイトにかえて冨安健洋を先発起用する可能性があると主張した。

 なお冨安健洋は、今月下旬にドイツで行われるキリンチャレンジカップ2試合の日本代表メンバーに選出。今月23日にアメリカ戦を控えているほか、27日にはエクアドルと対戦する。ブレントフォード戦次第では、森保一監督が同選手の起用法について再考を迫られるかもしれない。