
松木玖生(FC東京)
高校サッカー界の名門、青森山田高校から鳴り物入りで今シーズンFC東京へ加入したMF松木玖生。高校時代から注目されていたフィジカルの強さや足元の技術はもちろん、その物怖じしない性格で既にチームの中心選手の一人となっている。FC東京と言えば、長友佑都や森重真人など長く代表でも活躍を続ける選手たちに加え、ディエゴ・オリヴェイラを筆頭とした波に乗れば手の付けられない破壊力のある攻撃陣を誇るチームだ。その中で、攻守に渡ってハードワークを求められるインサイドで使われている松木。本来高卒1年目の選手にとっては、かなり精神的にも肉体的にも厳しいというのが普通だろう。
しかし、ここまでゴールやアシストといった得点につながる数字は多くないものの、多くの試合をスタメンかつフル出場している。ここから、今シーズンよりFC東京を率いるアルベル・プッチ・オルトネダ監督からの信頼と期待の高さがうかがえるだろう。過去には海外クラブへの練習参加の経験もある松木。元々注目度の高いルーキーなだけに、残りのシーズンの活躍も楽しみだ。

山原怜音(清水エスパルス)
残念ながら今シーズンも降格争いに巻き込まれている清水エスパルス。その中にあって注目を集めているのが、大卒ルーキーのDF山原怜音だ。昨年も特別指定選手として清水に所属していたが、出場時間は多くなかった。しかし、今シーズンはスタメンを奪取すると、すでになくてはならない存在になっている。
左SBを主戦場とし、クロスやプレースキックの精度を武器に現在チームトップの7アシストを記録。加えて縦への突破力も持ち合わせており、試合終盤でも衰えないスタミナも相まって間違いなく敵チームの脅威となっている。今シーズンはチームの残留が最優先だが、チームの戦力も整い上昇の兆しも見える昨今。今季残りの試合はもちろん、次シーズン以降の活躍からも目が離せない。

山見大登(ガンバ大阪)
昨年は関西学院大学在学中ということで、特別指定選手としてガンバ大阪に在籍していたFW山見大登。今シーズンはフル出場こそないが、コンスタントに出場機会は得られている。山見と言えば昨年のリーグデビュー戦が印象的というサッカーファンも多いだろう。2021年J1リーグ第24節の清水エスパルス戦、途中出場でデビューを飾ると、敵陣の背後を取りカットインから見事なゴールを叩き込んだ。スピードとシュート精度という自身の強みを、大いにアピールできたデビュー戦となった。
今シーズンもここまでに2ゴールをマークし、下位に沈むチームの助けになるべく奮闘中。今夏ガンバ大阪は、鈴木武蔵や食野亮太郎といった攻撃的な選手を補強している。ポジション争いも熾烈になることは間違いないが、デビュー戦のインパクトを思えば期待が膨らむ選手であることも間違いない。
コメントランキング