Jリーグ 清水エスパルス

ピカチュウ獲得の裏で…清水関心報道の21歳ブラジル人FWが国内移籍

カイオ・ビダル 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・清水エスパルスは、今夏の移籍ウィンドウでブラジル方面からMFヤゴ・ピカチュウ(30)の獲得を決めている。その一方で清水エスパルス加入が噂されたブラジル人FWカイオ・ビダル(21)は、ブラジル国内クラブへの移籍が正式決定している。

 ビダルは、身長174cmで右利きのウインガー。2020年にブラジル部SCインテルナシオナルのトップチームに昇格すると、2021シーズン前半戦では右サイドでレギュラーを張っていた。しかし、昨年8月以降は出場機会が減少。今季はカンピオナート・ガウショ(リオグランデ・ド・スル州選手権)で11試合中2試合の先発出場にとどまったほか、5月中旬以降はリーグ戦ほぼ全試合でベンチ外となっていた。

 そんなビダルの去就についてはブラジルメディア『TORCEDORES』が今年6月、清水エスパルスがブラジル1部アトレチコ・ミネイロ所属のFWアデミール(27)とともに獲得候補に含めたと報道。清水エスパルスと同選手の代理人による交渉開始を伝えていた。

 ただ先月はじめになるとブラジル2部スポルチ・レシフェが関心を示したほか、選手サイドが清水エスパルスに難色を示していると『Eu Pratico Sport TV』が報じていた。

 結局ビダルはブラジル国内の移籍市場最終日の今月15日に、SCインテルナシオナルからブラジル2部ECバイーアへレンタル移籍。レンタル期間は来年6月までとなっている。

 なおビダルとともに清水エスパルス移籍が噂されていたアデミールは、アトレチコ・ミネイロに残留。『TORCEDORES』は清水エスパルスが移籍金250万ドル(約3億4000万円)のオファーを提示したものの、アトレチコ・ミネイロが1000万ドル(約13億5000万円)を要求したと伝えていた。