Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸、インテルFWサンチェスの獲得失敗か…総額20億円でオファーも…

アレクシス・サンチェス 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグのヴィッセル神戸は、インテル所属のチリ代表FWアレクシス・サンチェス(33)の獲得に失敗したようだ。6日、アルゼンチンメディア『TNTスポーツ』チリ版が伝えている。

 サンチェスはバルセロナ、アーセナルや複数のタイトルを獲得。2019年8月にマンチェスター・ユナイテッドからインテルへ移籍すると、スーパーサブという立ち位置で2020/21シーズンのセリエA優勝に貢献。2021/22シーズンにはコッパ・イタリア優勝を成し遂げたが、アルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(24)やボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ(36)のバックアッパーに甘んじている。

 インテルはサンチェスとの契約を来年6月まで残しているが、高額年俸を理由に今夏放出を望んでいる模様。選手サイドには、すでに2022/23シーズンの構想から外れていることを通告したと伝えられている。

 またイタリアメディア『カルチョメルカート』は先月26日、同選手がオリンピック・マルセイユや日本、トルコのクラブからオファーを受け取ったほか、ビジャレアルからのオファーを却下した報じていた。

 すると『TNTスポーツ』は、ヴィッセル神戸と中国国内クラブがサンチェスにオファーを提示したと報道。ヴィッセル神戸のオファー内容について「金額面で最も印象的だった。契約解除金と年俸を合わせると、およそ1400万ユーロ(約19億5000万円)だ」としている。

 さらに『TNTスポーツ』は、スュペル・リグ(トルコ1部)の強豪ガラタサライもオファーを提示していたことに触れた上で「サンチェスはこれら3つのオファーに『ノー』と言った。彼はヨーロッパの最高レベルでプレーし続けたいと思っている」と言及。ヴィッセル神戸をはじめアジアクラブへの移籍を考慮していないことを伝えた。

 なおヴィッセル神戸は、J1リーグ19試合を終えて17ゴールと得点力不足に陥っている。また、日本代表FW大迫勇也(31)や元スペイン代表FWボージャン・クルキッチ(31)のコンディションが万全でない中、Kリーグ1(韓国1部)仁川ユナイテッドからモンテネグロ代表FWステファン・ムゴシャ(30)を完全移籍により獲得している。