Jリーグ 清水エスパルス

ピカチュウ清水移籍の噂に父親困惑「日本の誰からも…」年俸倍増と報道も

ヤーゴ・ピカチュウ 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグの清水エスパルスは、ブラジル1部フォルタレーザECに所属するブラジル人MFヤーゴ・ピカチュウ(30)の獲得が噂されている。その中、ピカチュウの父親が息子の去就報道に言及した。5日、ブラジルメディア『OLIBERAL』が伝えている。

 身長168cmのピカチュウは、昨年3月にブラジル2部ヴァスコ・ダ・ガマからフォルタレーザECへ移籍。昨季はリーグ戦38試合中33試合に先発出場して7ゴール5アシストをあげるなど、右サイドハーフでレギュラーを張っていた。

 そして今季もリーグ戦でここまで15試合中12試合に先発出場。リーグ戦の他にもコパ・リベルタドーレス(南米選手権)をはじめ各コンペティションでほぼ全試合にスタメン出場するなど、中心選手としてチームをけん引。ヴァスコ・ダ・ガマ在籍時には、現清水エスパルス監督のゼ・リカルド氏から指導を受けている。

 そんなピカチュウについてブラジルメディア『Yahoo esportes』は4日、清水エスパルス移籍間近だと報じている。

 これによると、ピカチュウとフォルタレーザECの契約期間は2023年12月までであるほか、現行契約には100万ドル(約1億4000万円)の解除条項が盛り込まれているとのこと。清水エスパルスは今月4日になって、フォルタレーザECに対して契約解除金満額を支払う意向を伝えたという。

 また、清水エスパルスは選手サイドとの交渉も進めている模様。『Yahoo esportes』は現在のピカチュウの月給が25万レアル(約640万円)であることを紹介した上で、清水エスパルス移籍で給料が2倍以上になると報じている。

 ただ一方で、ピカチュウの父親は『OLIBERAL』のインタビューで『Yahoo esportes』の報道内容に言及。「今のところ、ヤーゴのことについて私のところには何も来ていない。息子のことで様々な憶測が飛び交っているが、何も具体的なことがない。実際、日本の誰からも連絡は来ていないから、なぜこのようなことが起きているのかさえ分からない」と、清水エスパルスとの交渉の存在を否定したのだ。

 清水エスパルスがフォルタレーザECに契約解除金満額を支払う場合、ピカチュウの去就は選手本人の意思に左右されるとみられる。そして清水エスパルスのゼ・リカルド監督が今後、ピカチュウを説得する可能性も考えられる。